筑波大学/2022年度/推薦

2筑波大学 2022年 数学 第2問解答・解説

1問題

筑波大学2022年度第2問
次の問に答えなさい。ただし、小数点第3位まで求めること。

(1) 5人の患者の検査 X\mathrm{X} と検査 Y\mathrm{Y} の計測結果は右の表の通りであった。

患者検査 X検査 Y14.68925.59136.813847.9180510.2202\begin{array}{c|c|c}\text{患者} & \text{検査 X} & \text{検査 Y}\\ \hline 1 & 4.6 & 89\\ 2 & 5.5 & 91\\ 3 & 6.8 & 138\\ 4 & 7.9 & 180\\ 5 & 10.2 & 202\end{array}

患者 ii(i=1, ⋯ , 5i=1,\,\cdots,\,5)の検査 X\mathrm{X} の検査値を xix_{i}、患者 ii の検査 Y\mathrm{Y} の検査値を yiy_{i} とする。右記の計測結果に基づき、未知の患者 nn の検査 Y\mathrm{Y} の検査値 yny_{n} を検査値 xnx_{n} に基づき次の式①で推定する。

yn=Axn+B,A=Cov(X, Y)σX2,B=μY−AμX,X=(x1, ⋯ , x5),Y=(y1, ⋯ , y5)⋯⋯①y_{n}=Ax_{n}+B,\quad A=\dfrac{\mathrm{Cov}(X,\,Y)}{{\sigma_{\mathrm{X}}}^{2}},\quad B=\mu_{\mathrm{Y}}-A\mu_{\mathrm{X}},\quad X=(x_{1},\,\cdots,\,x_{5}),\quad Y=(y_{1},\,\cdots,\,y_{5})\quad\cdots\cdots\text{①}

ここで、それぞれ μX\mu_{\mathrm{X}} は xix_{i} の平均、μY\mu_{\mathrm{Y}} は yiy_{i} の平均、σX2{\sigma_{\mathrm{X}}}^{2} は xix_{i} の分散、Cov(X, Y)\mathrm{Cov}(X,\,Y) は XX と YY の共分散を表す。このとき、以下の問いに答えなさい。

表の5人の患者の検査結果を全て利用して、未知の患者 nn の検査値 Y\mathrm{Y} の値を検査値 X\mathrm{X} の値から推定する式①を作成しなさい。また、検査値 X\mathrm{X} の値が 7.07.0 の患者について予測される検査値 Y\mathrm{Y} の値を求めなさい。

(2) ある人が特定の疾患 D\mathrm{D} に罹患しているかどうかを検査 T\mathrm{T} に基づいて調べたい。ここで、人には個体差があり、真に疾患 D\mathrm{D} に罹患している人全員が検査 T\mathrm{T} で陽性になるとは限らない。同様に、検査の精度には限界があり、検査 T\mathrm{T} で陽性になった人全員が疾患 D\mathrm{D} に罹患しているとは限らない。

各単語の定義は以下の通りとする。

感度:真に疾患 D\mathrm{D} に罹患している人のうち検査 T\mathrm{T} で陽性になる人の割合

特異度:真に疾患 D\mathrm{D} に罹患していない人のうち検査 T\mathrm{T} で陰性になる人の割合

陰性的中率:検査 T\mathrm{T} で陰性になる人のうち真に疾患 D\mathrm{D} に罹患していない人の割合

このとき、以下の小問に答えなさい。

(小問1) 100人に1人が疾患 D\mathrm{D} に罹患していることが知られており、検査 T\mathrm{T} の感度が 99%99\% かつ陰性的中率が 99%99\% であると仮定する。検査 T\mathrm{T} を受けて陽性だったとき、真に疾患 D\mathrm{D} に罹患している条件付き確率を求めなさい。

(小問2) 100人に1人が疾患 D\mathrm{D} に罹患していることが知られており、検査 T\mathrm{T} の感度が 99%99\% かつ特異度が 99%99\% であると仮定する。検査 T\mathrm{T} を受けて陽性だったとき、真に疾患 D\mathrm{D} に罹患している条件付き確率を求めなさい。

まずは自分で解いてみましょう。解けたら「答え」、詰まったら「解答」で確かめられます。

タイマー

15:00

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • 1
    回帰式は yn=4307191xn−3409191≒22.550xn−17.848y_n=\frac{4307}{191}x_n-\frac{3409}{191}\fallingdotseq22.550x_n-17.848。xn=7.0x_n=7.0 の予測は 140.000140.000。
  • 2小問1
    0.0100.010(1.000%1.000\%)。
  • 2小問2
    0.5000.500(50.000%50.000\%)。

3解答

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解答

(1)

表の五組から、μX=4.6+5.5+6.8+7.9+10.25=7\mu_X=\frac{4.6+5.5+6.8+7.9+10.2}5=7、μY=89+91+138+180+2025=140\mu_Y=\frac{89+91+138+180+202}5=140 である。
XX の偏差は −2.4,−1.5,−0.2,0.9,3.2-2.4,-1.5,-0.2,0.9,3.2、YY の偏差は −51,−49,−2,40,62-51,-49,-2,40,62 となる。
分散は σX2=5.76+2.25+0.04+0.81+10.245=3.82\sigma_X^2=\frac{5.76+2.25+0.04+0.81+10.24}5=3.82、共分散は 122.4+73.5+0.4+36+198.45=86.14\frac{122.4+73.5+0.4+36+198.4}5=86.14 である。
したがって A=86.143.82=4307191A=\frac{86.14}{3.82}=\frac{4307}{191}、B=140−7A=−3409191B=140-7A=-\frac{3409}{191} となる。係数を小数点第三位まで示すと 22.550,−17.84822.550,-17.848 である。
予測には丸め前の係数を使う。xx が平均値 77 のとき YY は平均値 140140 となるため、140.000140.000 を得る。

2小問1

DD を罹患の事象、++ を陽性とする。P(D)=0.01P(D)=0.01、感度 PD(+)=0.99P_{D}(+)=0.99 より、P(D∩+)=0.0099P(D\cap+)=0.0099、P(D∩−)=0.0001P(D\cap-)=0.0001 である。
陰性的中率 0.990.99 は
P(D‾∩−)P(D‾∩−)+0.0001=0.99\frac{P(\overline D\cap-)}{P(\overline D\cap-)+0.0001}=0.99
を意味するので、P(D‾∩−)=0.0099P(\overline D\cap-)=0.0099 となる。
したがって P(−)=0.0100P(-)=0.0100、P(+)=0.9900P(+)=0.9900 である。求める確率は P+(D)=0.00990.99=0.010P_{+}(D)=\frac{0.0099}{0.99}=0.010 となる。陰性的中率を特異度と取り違えない。

2小問2

P(D∩+)=0.01×0.99=0.0099P(D\cap+)=0.01\times0.99=0.0099 である。
特異度 0.990.99 より、偽陽性の確率は P(D‾∩+)=0.99×0.01=0.0099P(\overline D\cap+)=0.99\times0.01=0.0099 となる。
したがって P+(D)=0.00990.0099+0.0099=0.500P_{+}(D)=\frac{0.0099}{0.0099+0.0099}=0.500 である。

読み終えたら解答を閉じて、もう一度自分の手で解いてみましょう。

答えと解答は AI で作成したものです。誤りに気づいたらお問い合わせから教えてください。

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