札幌医科大学/2026年度/前期

1札幌医科大学 2026年 数学 第1問解答・解説

ベクトル微分・積分の考え

1問題

札幌医科大学2026年度第1問
次の各問に答えよ。 

(1) 平面に三角形 ABCABC と点 PP があり、
4PA→+5PB→+6PC→=0→ 4\overrightarrow{\mathrm{PA}}+5\overrightarrow{\mathrm{PB}}+6\overrightarrow{\mathrm{PC}}=\overrightarrow{0}
をみたすとき、△PAB, △PBC, △PAC\triangle PAB,\ \triangle PBC,\ \triangle PAC の面積をそれぞれ S1,S2,S3S_1,S_2,S_3 とする。このとき S1:S2:S3S_1:S_2:S_3 を最も簡単な整数の比で表せ。 

(2) nn を自然数とする。関数
fn(x)=(x−1)n+2+(n+2)xn+1−xn+2 f_n(x)=(x-1)^{n+2}+(n+2)x^{n+1}-x^{n+2}
について
fn′(x)=(n+2)fn−1(x)(n=2,3,⋯ ) f_n'(x)=(n+2)f_{n-1}(x)\qquad(n=2,3,\cdots)
となることを確かめよ。さらに、命題
pm:関数 y=f2m−1(x) は区間 [0,1] において増加し、そのグラフは x 軸の 0<x<1 の部分と1点 x=xm で交わる \begin{aligned} p_m:\quad &\text{関数 }y=f_{2m-1}(x)\text{ は区間 }[0,1]\text{ において増加し、}\\ &\text{そのグラフは }x\text{ 軸の }0<x<1\text{ の部分と1点 }x=x_m\text{ で交わる} \end{aligned}
qm:区間 [0,1] において、関数 y=f2m(x) は x=xm において正の最小値をとる q_m:\quad\text{区間 }[0,1]\text{ において、関数 }y=f_{2m}(x)\text{ は }x=x_m\text{ において正の最小値をとる}
が真であることを m=1,2m=1,2 の場合について証明せよ。ここで、xmx_m は mm に応じて決まる、pmp_m と qmq_m で共通の実数である。

まずは自分で解いてみましょう。解けたら、または詰まったら「解答」で確かめられます。

タイマー

15:00

2解答

解答を見る途中式つきの解答

解答

(1) 三角形の頂点と点 PP の位置ベクトルを a⃗,b⃗,c⃗,p⃗\vec{a},\vec{b},\vec{c},\vec{p} とする。条件を整理すると
15p⃗=4a⃗+5b⃗+6c⃗,p⃗=4a⃗+5b⃗+6c⃗15. 15\vec{p}=4\vec{a}+5\vec{b}+6\vec{c}, \qquad \vec{p}=\frac{4\vec{a}+5\vec{b}+6\vec{c}}{15}.
係数の和は 1515 であり、PP は三角形 ABCABC の内部にある。S1S_1 は辺 ABAB を共通の底辺とする三角形の面積なので、PP から ABAB への高さは CC から ABAB への高さの 6/156/15 倍である。同様に、辺 BCBC に対する高さの比は 4/154/15、辺 ACAC に対する高さの比は 5/155/15 である。したがって
S1:S2:S3=6:4:5. S_1:S_2:S_3=6:4:5.

(2) n≧2n\geqq2 として項別に微分すると
fn′(x)=(n+2)(x−1)n+1+(n+2)(n+1)xn−(n+2)xn+1=(n+2)((x−1)n+1+(n+1)xn−xn+1)=(n+2)fn−1(x). \begin{aligned} f_n'(x)&=(n+2)(x-1)^{n+1}+(n+2)(n+1)x^n-(n+2)x^{n+1}\\ &=(n+2)\bigl((x-1)^{n+1}+(n+1)x^n-x^{n+1}\bigr)=(n+2)f_{n-1}(x). \end{aligned}
m=1m=1 では
f1(x)=3x−1,f2(x)=6x2−4x+1=6(x−13)2+13. f_1(x)=3x-1,\qquad f_2(x)=6x^2-4x+1=6\left(x-\frac13\right)^2+\frac13.
よって f1f_1 は 0≦x≦10\leqq x\leqq1 で増加し、唯一の零点は x1=1/3x_1=1/3。また f2f_2 はそこで正の最小値 1/31/3 をとる。したがって p1,q1p_1,q_1 は真である。

m=2m=2 では
f3(x)=10x3−10x2+5x−1,f3′(x)=5f2(x)=30(x−13)2+53>0. f_3(x)=10x^3-10x^2+5x-1,\qquad f_3'(x)=5f_2(x)=30\left(x-\frac13\right)^2+\frac53>0.
さらに f3(0)=−1<0<f3(1)=4f_3(0)=-1<0<f_3(1)=4 なので、連続性と増加性から、0<x2<10<x_2<1 かつ f3(x2)=0f_3(x_2)=0 を満たす x2x_2 はただ一つである。よって p2p_2 は真である。
f4(x)=15x4−20x3+15x2−6x+1,f4′(x)=6f3(x). f_4(x)=15x^4-20x^3+15x^2-6x+1,\qquad f_4'(x)=6f_3(x).
f3f_3 は x2x_2 より左で負、右で正だから、f4f_4 は 0≦x≦x20\leqq x\leqq x_2 で減少し、x2≦x≦1x_2\leqq x\leqq1 で増加する。したがって x2x_2 で最小値をとる。また
f4(x)=(1−x)6+x5(6−x)>0(0≦x≦1), f_4(x)=(1-x)^6+x^5(6-x)>0\qquad(0\leqq x\leqq1),
である。実際、x=0x=0 では第1項が正、0<x≦10<x\leqq1 では第2項が正である。ゆえに最小値も正で、q2q_2 は真である。

読み終えたら解答を閉じて、もう一度自分の手で解いてみましょう。

この問題で使う考え方

  • 位置ベクトル
  • ベクトルによる図形の考察
  • 多項式の導関数
  • 導関数と増減
  • 極大・極小

答えと解答は AI で作成したものです。誤りに気づいたらお問い合わせから教えてください。

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