日本医科大学/2025年度/後期

4日本医科大学 2025年 数学 第4問解答・解説

1問題

日本医科大学2025年度第4問
iiを虚数単位とし、複素数zzに対して、zzと共役な複素数をz‾\overline{z}で表す。OOを原点とする複素数平面において、zzを∣z∣=1|z|=1、かつz−z‾2i>0\dfrac{z-\overline{z}}{2i}>0を満たす複素数とし、1以上の整数nnに対して、次の規則(Rn[z])(R_{n}[z])により複素数wnw_{n}を定める。

(Rn[z])(R_{n}[z]):「3点A(αn)\mathrm{A}(\alpha_{n})、B(βn)\mathrm{B}(\beta_{n})、C(γn)\mathrm{C}(\gamma_{n})をαn=z4n\alpha_{n}=z^{4n}、βn=∣z+1∣2z4n+1\beta_{n}=|z+1|^{2}z^{4n+1}、γn=z4n+2\gamma_{n}=z^{4n+2}により定め、三角形ABC\mathrm{ABC}の重心をG(wn)\mathrm{G}(w_{n})とおく。」

ここで、複素数wnw_{n}が次の2つの条件 (i) wn+wn‾=0w_{n}+\overline{w_{n}}=0、(ii) wn−wn‾2i>23\dfrac{w_{n}-\overline{w_{n}}}{2i}>\dfrac{2}{3} を共に満たす複素数zzの個数をNnN_{n}とし、それらNnN_{n}個の複素数を次のように表す。
zn,k=cos⁡θn,k+isin⁡θn,k(k=1, 2, ⋯ , Nn, 0<θn,1<θn,2<⋯<θn,Nn<π) z_{n,k}=\cos\theta_{n,k}+i\sin\theta_{n,k}\qquad(k=1,\,2,\,\cdots,\,N_{n},\ 0<\theta_{n,1}<\theta_{n,2}<\cdots<\theta_{n,N_{n}}<\pi)
また、z=zn,kz=z_{n,k}に対して、規則(Rn[zn,k])(R_{n}[z_{n,k}])により定まる三角形ABC\mathrm{ABC}の重心を表す複素数をwn,kw_{n,k}とおく。このとき、以下の各問いに答えよ。

問1 NnN_{n}とθn,k\theta_{n,k}を求めよ。

問2 (zn,k)4n+1(z_{n,k})^{4n+1}を求めよ。答えのみでよい。

問3 次の不等式が成り立つことを示せ。
k−12Nnπ≦θn,k≦k2Nnπ(k=1, 2, ⋯ , Nn) \dfrac{k-1}{2N_{n}}\pi\leqq\theta_{n,k}\leqq\dfrac{k}{2N_{n}}\pi\qquad(k=1,\,2,\,\cdots,\,N_{n})

問4 次の極限を求めよ。
lim⁡n→∞1Nn∑k=1Nnwn,ki \displaystyle\lim_{n\to\infty}\dfrac{1}{N_{n}}\displaystyle\sum_{k=1}^{N_{n}}\dfrac{w_{n,k}}{i}

まずは自分で解いてみましょう。解けたら「答え」、詰まったら「解答」で確かめられます。

タイマー

15:00

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • 問1 個数と偏角
    Nn=nN_n=n、θn,k=(4k−3)π2(4n+1)\theta_{n,k}=\frac{(4k-3)\pi}{2(4n+1)}(k=1,…,nk=1,\ldots,n)。
  • 問2 (zₙ,ₖ)^{4n+1}
    ii。
  • 問3 指定の不等式
    (k−1)π2n≦θn,k≦kπ2n\frac{(k-1)\pi}{2n}\leqq\theta_{n,k}\leqq\frac{k\pi}{2n}。
  • 問4 平均の極限
    23+83π\frac23+\frac8{3\pi}。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

解答

問1 個数と偏角

z=cos⁡θ+isin⁡θz=\cos\theta+i\sin\theta(0<θ<π0<\theta<\pi)、m=4n+1m=4n+1 と置く。∣z+1∣2=2+2cos⁡θ|z+1|^2=2+2\cos\theta なので、重心は
wn=z4n+∣z+1∣2z4n+1+z4n+23=2+4cos⁡θ3{cos⁡(mθ)+isin⁡(mθ)}.\begin{aligned}w_n&=\frac{z^{4n}+|z+1|^2z^{4n+1}+z^{4n+2}}3\\&=\frac{2+4\cos\theta}3\{\cos(m\theta)+i\sin(m\theta)\}.\end{aligned}
実部 00 かつ虚部 >23>\frac23 の条件を考える。係数 h=2+4cos⁡θ3h=\frac{2+4\cos\theta}3 は −23<h<2-\frac23<h<2。h≦0h\leqq0 なら ∣h∣<23|h|<\frac23 なので不可能。h>0h>0 なら cos⁡(mθ)=0\cos(m\theta)=0 かつ sin⁡(mθ)=1\sin(m\theta)=1、さらに h>23h>\frac23、すなわち cos⁡θ>0\cos\theta>0 である。
従って 0<θ<π20<\theta<\frac\pi2 の範囲で mθ=π2+2lπm\theta=\frac\pi2+2l\pi(l=0,1,…l=0,1,\ldots)。この条件は l=0,…,n−1l=0,\ldots,n-1 で、θ=(4k−3)π2m\theta=\frac{(4k-3)\pi}{2m}、k=l+1k=l+1 を得る。

問2 (zn,k)4n+1(z_{n},ₖ)^{4n+1}

(4n+1)θn,k=(4k−3)π2=π2+2(k−1)π(4n+1)\theta_{n,k}=\frac{(4k-3)\pi}2=\frac\pi2+2(k-1)\pi なので、ド・モアブルの定理から ii である。

問3 指定の不等式

π>0\pi>0 と分母を払う。左側は 2n(4k−3)−(k−1)(8n+2)=2(n−k+1)≧02n(4k-3)-(k-1)(8n+2)=2(n-k+1)\geqq0、右側は k(8n+2)−2n(4k−3)=2k+6n>0k(8n+2)-2n(4k-3)=2k+6n>0 に同値。1≦k≦n1\leqq k\leqq n なのでともに成立する。Nn=nN_n=n を戻せば設問の式となる。

問4 平均の極限

問2から wn,ki=2+4cos⁡θn,k3\frac{w_{n,k}}i=\frac{2+4\cos\theta_{n,k}}3。問3により θn,k\theta_{n,k} は [0,π2][0,\frac\pi2] の nn 等分区間の第 kk 区間内にある。従って区分求積法により
1n∑k=1ncos⁡θn,k⟶2π∫0π2cos⁡θ dθ=2π.\frac1n\sum_{k=1}^n\cos\theta_{n,k}\longrightarrow\frac2\pi\int_0^{\frac\pi2}\cos\theta\,d\theta=\frac2\pi.
定数項を加えて所望の極限は 23+83π\frac23+\frac8{3\pi} となる。

読み終えたら解答を閉じて、もう一度自分の手で解いてみましょう。

答えと解答は AI で作成したものです。誤りに気づいたらお問い合わせから教えてください。

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