日本医科大学/2024年度/後期

4日本医科大学 2024年 数学 第4問解答・解説

1問題

日本医科大学2024年度第4問
n=0,1,2,⋯ , m=1,2,3,⋯n=0,1,2,\cdots,\ m=1,2,3,\cdotsとするときIn(m)=lim⁡M→∞(∫0Mxmn+m−1e−xm dx)\displaystyle I_n(m)=\lim_{M\to\infty}\left(\int_0^Mx^{mn+m-1}e^{-x^m}\,dx\right)と定め、Lm=lim⁡n→∞1nm−1{Imn(m)In(m)}1/n\displaystyle L_m=\lim_{n\to\infty}\dfrac1{n^{m-1}}\left\{\dfrac{I_{mn}(m)}{I_n(m)}\right\}^{1/n}と定める。このとき、以下の各問いに従って、極限In(m)I_n(m)が存在することを示し、また極限値In(m)I_n(m)とLmL_mを求めることを考える。
問1 xxを正の実数とするとき、0以上の全ての整数NNに対して次の不等式が成り立つことを示せ。ex>xNN!e^x>\dfrac{x^N}{N!}
問2 以下の(1)~(3)に答えよ。

(1) 極限I0(m)I_0(m)をmmを用いて表せ。答えのみでよい。

(2) 極限In(m)I_n(m)の存在を仮定して、極限In+1(m)I_{n+1}(m)が存在することを示し、In(m)I_n(m)を用いてIn+1(m)I_{n+1}(m)を表せ。

(3) 極限In(m)I_n(m)の存在を示し、In(m)I_n(m)をn,mn,mを用いて具体的に表せ。
問3 m≧2m\geqq2のとき、極限LmL_mをmmを用いて表せ。

まずは自分で解いてみましょう。解けたら「答え」、詰まったら「解答」で確かめられます。

タイマー

15:00

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • 問1
    ex>xNN!e^{x}>\dfrac{x^{N}}{N!}(x>0, N≧0x>0,\,N\geqq0)。
  • 問2(1)
    I0(m)=1mI_{0}(m)=\dfrac{1}{m}。
  • 問2(2)
    In+1(m)=(n+1)In(m)I_{n+1}(m)=(n+1)I_{n}(m)であり、極限は存在する。
  • 問2(3)
    In(m)=n!mI_{n}(m)=\dfrac{n!}{m}。
  • 問3
    Lm=mmem−1L_{m}=\dfrac{m^{m}}{e^{m-1}}。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

解答

問1
N=0N=0ではex>1e^{x}>1である。N=kN=kで成立すると仮定し、g(x)=ex−xk+1(k+1)!g(x)=e^{x}-\dfrac{x^{k+1}}{(k+1)!}とおくと、x>0x>0でg′(x)=ex−xkk!>0g'(x)=e^{x}-\dfrac{x^{k}}{k!}>0である。
よって、g(x)>g(0)=1>0g(x)>g(0)=1>0となる。数学的帰納法により、すべてのNNで成立する。

問2(1)

∫0Mxm−1e−xm dx=1−e−Mmm\displaystyle\int_{0}^{M}x^{m-1}e^{-x^{m}}\,dx=\dfrac{1-e^{-M^{m}}}{m}である。
M→∞M\to\inftyのとき1m\dfrac{1}{m}となる。

問2(2)

部分積分により、
∫0Mxm(n+1)+m−1e−xm dx=−Mm(n+1)e−Mmm+(n+1)∫0Mxmn+m−1e−xm dx.\begin{aligned}\displaystyle\int_{0}^{M}x^{m(n+1)+m-1}e^{-x^{m}}\,dx&=-\dfrac{M^{m(n+1)}e^{-M^{m}}}{m}\\ &\quad+(n+1)\displaystyle\int_{0}^{M}x^{mn+m-1}e^{-x^{m}}\,dx.\end{aligned}
問1でN=n+2, x=MmN=n+2,\ x=M^{m}を代入すると、0≦Mm(n+1)e−Mm<(n+2)!Mm0\leqq M^{m(n+1)}e^{-M^{m}}<\dfrac{(n+2)!}{M^{m}}であり、M→∞M\to\inftyのとき右辺は00に近づく。
したがって、仮定したIn(m)I_{n}(m)の存在から、In+1(m)I_{n+1}(m)の存在と漸化式が従う。

問2(3)

I0(m)=1mI_{0}(m)=\dfrac{1}{m}が存在し、問2(2)を繰り返す数学的帰納法により、すべてのnnで極限が存在する。
また、In(m)=n(n−1)⋯1⋅I0(m)=n!mI_{n}(m)=n(n-1)\cdots 1\cdot I_{0}(m)=\dfrac{n!}{m}である。

(3)

問2よりImn(m)In(m)=(mn)!n!\dfrac{I_{mn}(m)}{I_{n}(m)}=\dfrac{(mn)!}{n!}である。極限を取る前の正の量をLm,nL_{m,n}とおくと、
log⁡Lm,n=1n∑k=n+1mnlog⁡kn.\log L_{m,n}=\dfrac{1}{n}\displaystyle\sum_{k=n+1}^{mn}\log\dfrac{k}{n}.
f(x)=log⁡xf(x)=\log xは、1≦x≦m1\leqq x\leqq mで単調増加である。k=n+1, n+2, ⋯ , mnk=n+1,\,n+2,\,\cdots,\,mnのそれぞれについて、区間k−1n≦x≦kn\dfrac{k-1}{n}\leqq x\leqq\dfrac{k}{n}では
1nlog⁡k−1n≦∫k−1nknlog⁡x dx≦1nlog⁡kn\dfrac{1}{n}\log\dfrac{k-1}{n}\leqq\displaystyle\int_{\dfrac{k-1}{n}}^{\dfrac{k}{n}}\log x\,dx\leqq\dfrac{1}{n}\log\dfrac{k}{n}
が成り立つ。全部を足すと左右の和の差は1n(log⁡m−log⁡1)=log⁡mn\dfrac{1}{n}(\log m-\log 1)=\dfrac{\log m}{n}にすぎない。よって
0≦log⁡Lm,n−∫1mlog⁡x dx≦log⁡mn0\leqq\log L_{m,n}-\displaystyle\int_{1}^{m}\log x\,dx\leqq\dfrac{\log m}{n}
であり、n→∞n\to\inftyのとき右辺は00に近づく。
部分積分により
∫1mlog⁡x dx=[xlog⁡x−x]1m=mlog⁡m−m+1.\displaystyle\int_{1}^{m}\log x\,dx=\left[x\log x-x\right]_{1}^{m}=m\log m-m+1.
指数関数の連続性を用いると
Lm=emlog⁡m−m+1=mmem−1L_{m}=e^{m\log m-m+1}=\dfrac{m^{m}}{e^{m-1}}
となる。

読み終えたら解答を閉じて、もう一度自分の手で解いてみましょう。

答えと解答は AI で作成したものです。誤りに気づいたらお問い合わせから教えてください。

日本医科大学の数学を、過去 10 年分まとめて解けるものがあったら使いたいですか?

次にやること