日本医科大学/2023年度/後期

4日本医科大学 2023年 数学 第4問解答・解説

1問題

日本医科大学2023年度第4問
以下の各問いに答えよ。(2)の(2)、(3)については導出過程も記せ。

(1) 次の定積分の値を求めよ。答えのみでよい。∫03−1dxx2+2x+4\displaystyle\int_0^{\sqrt{3}-1}\dfrac{dx}{x^2+2x+4}。

(2) n=0,1,2,⋯n=0,1,2,\cdots とするとき、0<a<10<a<1 を満たす aa に対し In(a)=∫0ax3n1−x3 dxI_n(a)=\displaystyle\int_0^a\dfrac{x^{3n}}{1-x^3}\,dx とおく。
(1)次の不等式が成り立つことを証明せよ。0≦In(a)≦a3n+1(1−a3)(3n+1)0\leqq I_n(a)\leqq\dfrac{a^{3n+1}}{(1-a^3)(3n+1)}。
(2) In(a)−In+1(a)I_n(a)-I_{n+1}(a) を nn と aa のみで表せ。

(3) 次の無限級数は収束する。その和を求めよ。∑n=0∞13n+1(33−54)n\displaystyle\sum_{n=0}^{\infty}\dfrac{1}{3n+1}\left(\dfrac{3\sqrt{3}-5}{4}\right)^n。

まずは自分で解いてみましょう。解けたら「答え」、詰まったら「解答」で確かめられます。

タイマー

15:00

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • 1
    π123\frac\pi{12\sqrt3}。
  • 2 (1)
    0≦In(a)≦a3n+1(1−a3)(3n+1)0\leqq I_n(a)\leqq\frac{a^{3n+1}}{(1-a^3)(3n+1)}。
  • 2 (2)
    In(a)−In+1(a)=a3n+13n+1I_n(a)-I_{n+1}(a)=\frac{a^{3n+1}}{3n+1}。
  • 3
    (3+1){16log⁡(2+3)+π123}(\sqrt3+1)\left\{\frac16\log(2+\sqrt3)+\frac\pi{12\sqrt3}\right\}。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

解答

(1)

分母は (x+1)2+3(x+1)^2+3 である。x+1=3tan⁡ux+1=\sqrt3\tan u とおくと、x=0x=0 で u=π6u=\frac\pi6、x=3−1x=\sqrt3-1 で u=π4u=\frac\pi4 となる。
dxx2+2x+4=du3\frac{dx}{x^2+2x+4}=\frac{du}{\sqrt3} となるから、積分は 13(π4−π6)=π123\frac1{\sqrt3}(\frac\pi4-\frac\pi6)=\frac\pi{12\sqrt3} である。

2 (1)

0≦x≦a<10\leqq x\leqq a<1 では 1−x3≧1−a3>01-x^3\geqq1-a^3>0 である。したがって、
0≦x3n1−x3≦x3n1−a3. 0\leqq\frac{x^{3n}}{1-x^3}\leqq\frac{x^{3n}}{1-a^3}.
両辺を 00 から aa まで積分すると、In(a)≦11−a3⋅a3n+13n+1I_n(a)\leqq\frac1{1-a^3}\cdot\frac{a^{3n+1}}{3n+1} を得る。n=0n=0 でも同様に成立する。

2 (2)

同じ区間の積分をまとめると、
In−In+1=∫0ax3n−x3n+31−x3 dx=∫0ax3n dx=a3n+13n+1. I_n-I_{n+1}=\int_0^a\frac{x^{3n}-x^{3n+3}}{1-x^3}\,dx =\int_0^ax^{3n}\,dx=\frac{a^{3n+1}}{3n+1}.

(3)

a=3−12a=\frac{\sqrt3-1}2 とおくと 0<a<10<a<1 で、a3=33−54a^3=\frac{3\sqrt3-5}4 である。
(2) の差を n=0n=0 から NN まで足せば、
∑n=0Na3n3n+1=I0(a)−IN+1(a)a. \sum_{n=0}^N\frac{a^{3n}}{3n+1}=\frac{I_0(a)-I_{N+1}(a)}a.
(2)(1) の評価から IN+1(a)→0I_{N+1}(a)\to0 なので、求める級数は I0(a)a\frac{I_0(a)}a である。
部分分数分解すると 11−x3=13(1−x)+x+23(x2+x+1)\frac1{1-x^3}=\frac1{3(1-x)}+\frac{x+2}{3(x^2+x+1)} である。
さらに x+2=12(2x+1)+32x+2=\frac12(2x+1)+\frac32 だから、
I0(a)=−13log⁡(1−a)+16log⁡(a2+a+1)+12∫0adxx2+x+1. I_0(a)=-\frac13\log(1-a)+\frac16\log(a^2+a+1)+\frac12\int_0^a\frac{dx}{x^2+x+1}.
u=2xu=2x とおくと最後の項は ∫02aduu2+2u+4\int_0^{2a}\frac{du}{u^2+2u+4} となる。2a=3−12a=\sqrt3-1 なので (1) の値 π123\frac\pi{12\sqrt3} となる。
a2+a+1=32a^2+a+1=\frac32、a2+a+1(1−a)2=2+3\frac{a^2+a+1}{(1-a)^2}=2+\sqrt3 より、対数項の和は 16log⁡(2+3)\frac16\log(2+\sqrt3) である。
最後に 1a=3+1\frac1a=\sqrt3+1 を掛けて、結論の和を得る。

読み終えたら解答を閉じて、もう一度自分の手で解いてみましょう。

答えと解答は AI で作成したものです。誤りに気づいたらお問い合わせから教えてください。

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