聖マリアンナ医科大学/2024年度/後期

2聖マリアンナ医科大学 2024年 数学 第2問解答・解説

1問題

聖マリアンナ医科大学2024年度第2問
自然数nnに対して、有理数an, bna_{n},\,b_{n}をan+bn5=(1+52)n(∗)a_{n}+b_{n}\sqrt{5}=\left(\dfrac{1+\sqrt{5}}{2}\right)^{n}\quad(*)を満たすように定める。以下の(1)、(2)に対する解答と(3)、(4)のシ\boxed{\text{シ}}〜タ\boxed{\text{タ}}にあてはまる適切な数を答えよ。

(1) 二項定理を用いて式(∗)(*)の右辺を展開して、an=∑k=0A nC2k(52)2k(12)n−2k,bn=∑k=0B nC2k+1(52)2k(12)n−2ka_{n}=\displaystyle\sum_{k=0}^{A}\,{}_{n}\mathrm{C}_{2k}\left(\dfrac{\sqrt{5}}{2}\right)^{2k}\left(\dfrac{1}{2}\right)^{n-2k},\qquad b_{n}=\displaystyle\sum_{k=0}^{B}\,{}_{n}\mathrm{C}_{2k+1}\left(\dfrac{\sqrt{5}}{2}\right)^{2k}\left(\dfrac{1}{2}\right)^{n-2k}と表すとき、A=コA=\boxed{\text{コ}}、B=サB=\boxed{\text{サ}}である。コ\boxed{\text{コ}}、サ\boxed{\text{サ}}にあてはまるものを、次の選択肢からそれぞれ選び、その記号を答えよ。ただし、実数xxに対して[x][x]はxxを超えない最大の整数を表すものとする。選択肢:ⓐ[n−12]\left[\dfrac{n-1}{2}\right]、ⓑ[n2]\left[\dfrac{n}{2}\right]、ⓒ[n+12]\left[\dfrac{n+1}{2}\right]、ⓓ[n2]+1\left[\dfrac{n}{2}\right]+1、ⓔ[n2]+2\left[\dfrac{n}{2}\right]+2。

(2) 自然数nnに対して、有理数cn, dnc_{n},\,d_{n}をcn+dn5=(1−52)nc_{n}+d_{n}\sqrt{5}=\left(\dfrac{1-\sqrt{5}}{2}\right)^{n}を満たすように定める。cn, dnc_{n},\,d_{n}をan, bna_{n},\,b_{n}を用いてそれぞれ表せ。

(3) an, bna_{n},\,b_{n}の一般項はan=シ(1+52)n+ス(1−52)n,bn=セ(1+52)n−ソ(1−52)na_{n}=\boxed{\text{シ}}\left(\dfrac{1+\sqrt{5}}{2}\right)^{n}+\boxed{\text{ス}}\left(\dfrac{1-\sqrt{5}}{2}\right)^{n},\quad b_{n}=\boxed{\text{セ}}\left(\dfrac{1+\sqrt{5}}{2}\right)^{n}-\boxed{\text{ソ}}\left(\dfrac{1-\sqrt{5}}{2}\right)^{n}となる。なおシ\boxed{\text{シ}}〜ソ\boxed{\text{ソ}}はnnを含まない数である。

(4) lim⁡n→∞anbn=タ\displaystyle\lim_{n\to\infty}\dfrac{a_{n}}{b_{n}}=\boxed{\text{タ}}である。

まずは自分で解いてみましょう。解けたら「答え」、詰まったら「解答」で確かめられます。

タイマー

15:00

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • 1
    コ == ⓑ([n2]\left[\frac n2\right])、サ == ⓐ([n−12]\left[\frac{n-1}2\right])。
  • 2
    cn=anc_n=a_n、dn=−bnd_n=-b_n。
  • 3
    シ == ス =12=\frac12、セ == ソ =125=\frac1{2\sqrt5}。
  • 4
    タ =5=\sqrt5。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

解答

(1)

二項定理より
(1+52)n=∑j=0nnCj(52)j(12)n−j. \left(\frac{1+\sqrt5}2\right)^n =\sum_{j=0}^n{}_{n}\mathrm{C}_{j}\left(\frac{\sqrt5}2\right)^j\left(\frac12\right)^{n-j}.
偶数 j=2kj=2k の項は有理数で、その範囲は 0≦k≦[n2]0\leqq k\leqq\left[\frac n2\right] である。これが ana_n なので A=[n2]A=\left[\frac n2\right]、選択肢 ⓑ である。
奇数 j=2k+1j=2k+1 の項から 5\sqrt5 をくくると、係数は
nC2k+1(52)2k(12)n−2k. {}_{n}\mathrm{C}_{2k+1}\left(\frac{\sqrt5}2\right)^{2k}\left(\frac12\right)^{n-2k}.
範囲は 0≦2k+1≦n0\leqq2k+1\leqq n、すなわち 0≦k≦[n−12]0\leqq k\leqq\left[\frac{n-1}2\right] である。よって BB は選択肢 ⓐ である。

(2)

二項展開で 5\sqrt5 を −5-\sqrt5 に置き換えると、偶数次の項は変わらず、奇数次の項の符号だけが反転する。
したがって (1−52)n=an−bn5\left(\frac{1-\sqrt5}2\right)^n=a_n-b_n\sqrt5 である。
有理数係数による 11 と 5\sqrt5 の表現は一意である。実際、異なる表現があればその差から 5\sqrt5 が有理数になってしまう。
よって cn=anc_n=a_n、dn=−bnd_n=-b_n である。

(3)

p=1+52p=\frac{1+\sqrt5}2、q=1−52q=\frac{1-\sqrt5}2 とおくと、an+bn5=pna_n+b_n\sqrt5=p^n、(2) より an−bn5=qna_n-b_n\sqrt5=q^n である。
両式を加えて an=pn+qn2a_n=\frac{p^n+q^n}2、引いて bn=pn−qn25b_n=\frac{p^n-q^n}{2\sqrt5} となる。
したがって指定の係数は シ == ス =12=\frac12、セ == ソ =125=\frac1{2\sqrt5} である。

(4)

(3) から
anbn=5pn+qnpn−qn=51+(qp)n1−(qp)n. \frac{a_n}{b_n}=\sqrt5\frac{p^n+q^n}{p^n-q^n} =\sqrt5\frac{1+\left(\frac qp\right)^n}{1-\left(\frac qp\right)^n}.
p>1p>1、∣q∣<1|q|<1 なので ∣qp∣<1\left|\frac qp\right|<1 であり、(qp)n→0\left(\frac qp\right)^n\to0 となる。
よって極限は 5\sqrt5 である。bnb_n は (1) の正の項の和なので、各 nn で分母が 00 となる問題はない。

読み終えたら解答を閉じて、もう一度自分の手で解いてみましょう。

答えと解答は AI で作成したものです。誤りに気づいたらお問い合わせから教えてください。

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