高知大学/2026年度/前期

4高知大学 2026年 数学 第4問解答・解説

図形と計量図形の性質極限

1問題

高知大学2026年度第4問
△ABC\triangle ABC は AB=ACAB=AC を満たす二等辺三角形で、辺 BCBC を底辺としたときの高さを hh とする。△ABC\triangle ABC の内接円を C1C_1 とする。また、a=sin⁡∠BAC2a=\sin\frac{\angle BAC}{2} とおく。ただし、0<∠BAC<π0<\angle BAC<\pi とする。このとき、次の問いに答えよ。(100点)

(1) 円 C1C_1 の半径 r1r_1 を a,ha,h の式で表せ。

(2) kk を2以上の整数とする。辺 ABAB と ACAC に接する円のうち、Ck−1C_{k-1} に外接するものを CkC_k と定義する。ただし、k≧3k\geqq 3 のとき CkC_k は Ck−2C_{k-2} とは異なるものとする。このとき、円 CkC_k の半径 rkr_k を a,h,ka,h,k の式で表せ。

(3) 2以上の整数 kk に対して CkC_k は (2) で定義された円とする。C1,C2,C3,⋯ ,CnC_1,C_2,C_3,\cdots,C_n の面積の和を SnS_n とおく。このとき、極限値 lim⁡n→∞Sn\displaystyle\lim_{n\to\infty}S_n を求めよ。

(4) (3)の lim⁡n→∞Sn\displaystyle\lim_{n\to\infty}S_n が △ABC\triangle ABC の面積の 12\frac{1}{2} 倍となるときの aa の値を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。解けたら「答え」、詰まったら「解答」で確かめられます。

タイマー

15:00

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)
    r1=ha1+a.r_1=\frac{ha}{1+a}.
  • (2)
    rk=ha(1−a)k−1(1+a)k.r_k=\frac{ha(1-a)^{k-1}}{(1+a)^k}.
  • (3)
  • (4)

3解答

解答を見る途中式つきの解答

解答

半角を β\beta=∠BAC2\frac{\angle BAC}{2} とおくと 0<β\beta<π2\frac\pi2,  a=sin⁡\sinβ\beta であり、0<a<1 である。
BC2=htan⁡β,AB=hsec⁡β, \frac{BC}{2}=h\tan\beta,\qquad AB=h\sec\beta,
したがって三角形の面積は h2tan⁡βh^2\tan\beta、半周長は htan⁡β+hsec⁡βh\tan\beta+h\sec\beta である。

(1) 内接円の半径を面積÷半周長で求めると
r1=h2tan⁡βh(tan⁡β+sec⁡β)=hsin⁡β1+sin⁡β=ha1+a. r_1=\frac{h^2\tan\beta}{h(\tan\beta+\sec\beta)} =\frac{h\sin\beta}{1+\sin\beta} =\boxed{\frac{ha}{1+a}}.

(2) 辺 AB,ACAB,AC に接し、角の内部にある円の中心は角の二等分線上にある。半径 rr の円の中心と頂点 AA の距離は r/ar/a である。したがって半径 r,sr,s の2円が外接するとき、その中心間距離から
∣r−s∣a=r+s. \frac{|r-s|}{a}=r+s.
半径の大きい方を RR、小さい方を rr とすれば
rR=q:=1−a1+a,0<q<1. \frac rR=q:=\frac{1-a}{1+a},\qquad 0<q<1.

まず C2C_2 はこのうち小さい円である。大きい候補の半径は r1/qr_1/q である。角の半角を β\beta とし、C1C_1 の中心を II、ABAB との接点を TT とする。角の二等分線から AI=r1/a=h/(1+a)AI=r_1/a=h/(1+a) なので
ATAB=AIcos⁡βhsec⁡β=cos⁡2β1+a=1−a. \frac{AT}{AB} =\frac{AI\cos\beta}{h\sec\beta} =\frac{\cos^2\beta}{1+a}=1-a.
接点までの距離は半径に比例するから、大きい候補の接点は AB,ACAB,AC の長さの
1−aq=1+a>1 \frac{1-a}{q}=1+a>1
倍の位置にあり、辺の外に出る。よって辺上に接するのは小さい円である。

以後 Ck−1C_{k-1} に外接する円の半径候補は qrk−1q r_{k-1} と q−1rk−1q^{-1}r_{k-1}。帰納的に rk−1=qk−2r1r_{k-1}=q^{k-2}r_1 なので、大きい候補の半径は qk−3r1=rk−2q^{k-3}r_1=r_{k-2} となり、条件 Ck≠Ck−2C_k\ne C_{k-2} により除かれる。したがって毎回小さい方を選び、
rk=qk−1r1=ha(1−a)k−1(1+a)k. r_k=q^{k-1}r_1 =\boxed{\frac{ha(1-a)^{k-1}}{(1+a)^k}}.

(3) 円の面積は半径の二乗に比例するから
Sn=πr12∑j=0n−1q2j=πr121−q2n1−q2. S_n=\pi r_1^2\sum_{j=0}^{n-1}q^{2j} =\pi r_1^2\frac{1-q^{2n}}{1-q^2}.
0<q<10<q<1 かつ
1−q2=1−(1−a1+a)2=4a(1+a)2 1-q^2=1-\left(\frac{1-a}{1+a}\right)^2=\frac{4a}{(1+a)^2}
なので
lim⁡n→∞Sn=πr121−q2=πah24. \lim_{n\to\infty}S_n =\frac{\pi r_1^2}{1-q^2} =\boxed{\frac{\pi ah^2}{4}}.

(4) 三角形の面積は
[△ABC]=h2tan⁡β=h2a1−a2. [\triangle ABC]=h^2\tan\beta=\frac{h^2a}{\sqrt{1-a^2}}.
これの半分が極限値に等しい条件は
πah24=h2a21−a2. \frac{\pi ah^2}{4}=\frac{h^2a}{2\sqrt{1-a^2}}.
h>0, a>0h>0,\ a>0 より約して 1−a2=2/π\sqrt{1-a^2}=2/\pi。範囲 0<a<10<a<1 から
a=1−4π2=π2−4π. \boxed{a=\sqrt{1-\frac4{\pi^2}}=\frac{\sqrt{\pi^2-4}}{\pi}}.

読み終えたら解答を閉じて、もう一度自分の手で解いてみましょう。

この問題で使う考え方

  • 面積÷半周長で内接円半径を計算
  • 角の二等分線と接線距離
  • 円の外接と半径比
  • 有限等比級数の極限
  • 三角比による面積

答えと解答は AI で作成したものです。誤りに気づいたらお問い合わせから教えてください。

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