金沢大学/2023年度

4金沢大学 2023年 数学 第4問解答・解説

二次関数場合の数と確率数列平面上の曲線と複素数平面

1問題

金沢大学2023年度第4問
複素数ω=−1+3 i2\omega=\dfrac{-1+\sqrt{3}\,i}{2}と自然数LLをとる。次の問いに答えよ。

(1) kk、mmが整数ならば、∣k+mω∣2|k+m\omega|^{2}も整数であることを示せ。

(2) ∣k∣≦L|k|\leqq Lを満たす整数kkに対して、∣k+ω∣|k+\omega|の最大値を求めよ。

(3) 整数kk、mmが∣k∣≦L|k|\leqq L、∣m∣≦L|m|\leqq L、∣k−m∣≦L|k-m|\leqq Lを満たすとき、∣k+mω∣≦L|k+m\omega|\leqq Lを示せ。

(4) ∣k+mω∣≦L|k+m\omega|\leqq Lを満たす整数の組(k, m)(k,\,m)の個数をNNとする。不等式N≧3L2+3L+1N\geqq 3L^{2}+3L+1を示せ。

まずは自分で解いてみましょう。解けたら「答え」、詰まったら「解答」で確かめられます。

タイマー

15:00

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)
    ∣k+mω∣2=k2−km+m2|k+m\omega|^2=k^2-km+m^2は整数。
  • (2)
    最大値 L2+L+1\sqrt{L^2+L+1}、k=−Lk=-L で達成。
  • (3)
    ∣k+mω∣2=k2−km+m2≦L2|k+m\omega|^2=k^2-km+m^2\leqq L^2。
  • (4)
    ∣k∣,∣m∣,∣k−m∣≦L|k|,|m|,|k-m|\leqq L の格子点数が 3L2+3L+13L^2+3L+1。これらは(3)よりすべて円内に入るので、N≧3L2+3L+1N\geqq3L^2+3L+1。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

解答

ω\omega は ∣ω∣=1|\omega|=1、ω+ωˉ=−1\omega+\bar\omega=-1 を満たします。

(1) ∣k+mω∣2=(k+mω)(k+mωˉ)=k2+km(ω+ωˉ)+m2=k2−km+m2|k+m\omega|^2=(k+m\omega)(k+m\bar\omega)=k^2+km(\omega+\bar\omega)+m^2=k^2-km+m^2 で整数です。

(2) ∣k+ω∣2=k2−k+1|k+\omega|^2=k^2-k+1 です。これは上に開く二次式なので、区間 −L≦k≦L-L\leqq k\leqq L で最大なのは端点のどちらかです。
k=−L では L2+L+1,k=L では L2−L+1. k=-L\text{ では }L^2+L+1,\qquad k=L\text{ では }L^2-L+1.
なので最大値は L2+L+1L^2+L+1、元の絶対値の最大はその平方根です。

(3) k,m,k−mk,m,k-m の絶対値がすべて LL 以下です。Q=k2−km+m2=∣k+mω∣2Q=k^2-km+m^2=|k+m\omega|^2 を考えます。km≦0km\leqq0 なら
∣k−m∣=∣k∣+∣m∣≦L |k-m|=|k|+|m|\leqq L
であり、
Q≦(∣k∣+∣m∣)2≦L2 Q\leqq(|k|+|m|)^2\leqq L^2
です。
km≧0km\geqq0 なら k,mk,m は同符号(または一方 00)です。a=∣k∣, b=∣m∣a=|k|,\ b=|m| とし、例えば a≧ba\geqq b なら
Q=a2−ab+b2=a2−b(a−b)≦a2≦L2. Q=a^2-ab+b^2=a^2-b(a-b)\leqq a^2\leqq L^2.
b≧ab\geqq a の場合も同様です。従って ∣k+mω∣≦L|k+m\omega|\leqq L です。

(4) (3) の3条件を満たす組はすべて、∣k+mω∣≦L|k+m\omega|\leqq L の範囲(円の内部)に入ります。固定した整数 kk で数えると、
−L≦k≦0 では −L≦m≦k+L なので k+2L+1 個, -L\leqq k\leqq0\text{ では }-L\leqq m\leqq k+L\text{ なので }k+2L+1\text{ 個},
1≦k≦L では k−L≦m≦L なので 2L−k+1 個 1\leqq k\leqq L\text{ では }k-L\leqq m\leqq L\text{ なので }2L-k+1\text{ 個}
です。
合計は
∑k=−L0(k+2L+1)+∑k=1L(2L−k+1)=3L2+3L+1. \sum_{k=-L}^{0}(k+2L+1)+\sum_{k=1}^{L}(2L-k+1)=3L^2+3L+1.
よって NN はこの数以上です。

読み終えたら解答を閉じて、もう一度自分の手で解いてみましょう。

この問題で使う考え方

  • 共役複素数で絶対値の2乗を計算
  • 端点での最大値
  • 符号による場合分け
  • 固定したkごとの整数mの個数を和する

答えと解答は AI で作成したものです。誤りに気づいたらお問い合わせから教えてください。

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