愛媛大学/2026年度/前期

5愛媛大学 2026年 数学 第5問解答・解説

図形と方程式数列三角関数ベクトル

1問題

愛媛大学2026年度第5問
以下の問いに答えよ。

(1) 座標平面において、連立不等式 {x2+y2≦10,y≧−2x\begin{cases}x^{2}+y^{2}\leqq 10,\\ y\geqq -2x\end{cases} が表す領域を D1D_{1}、不等式 x2+y2≦4x^{2}+y^{2}\leqq 4 が表す領域を D2D_{2} とする。

(i) 領域 D1D_{1} を図示せよ。

(ii) 点 P(1,t)P(1,t) が D1D_{1} に属し、かつ D2D_{2} に属さないような tt の値の範囲を求めよ。

(2) (i) nn が自然数のとき、不等式 n!≧2n−1n!\geqq 2^{n-1} が成り立つことを数学的帰納法を用いて証明せよ。

(ii) (i) を用いて、nn が自然数のとき、不等式 ∑k=1n1k!<2\sum_{k=1}^{n}\frac{1}{k!}<2 が成り立つことを証明せよ。

(3) 原点を OO とする座標平面上に、5つの点 P1,P2,P3,P4,P5P_{1},P_{2},P_{3},P_{4},P_{5} があり、k=1,2,3,4,5k=1,2,3,4,5 について、PkP_{k} の座標は (cos⁡θk,sin⁡θk)(\cos\theta_{k},\sin\theta_{k}) である。ただし、0=θ1<θ2<θ3<θ4<θ5<π0=\theta_{1}<\theta_{2}<\theta_{3}<\theta_{4}<\theta_{5}<\pi とする。また、OP1→⋅OP2→=OP2→⋅OP3→=32,OP3→⋅OP4→=OP4→⋅OP5→=23\overrightarrow{\mathrm{OP}_{1}}\cdot\overrightarrow{\mathrm{OP}_{2}}=\overrightarrow{\mathrm{OP}_{2}}\cdot\overrightarrow{\mathrm{OP}_{3}}=\frac{\sqrt{3}}{2},\qquad \overrightarrow{\mathrm{OP}_{3}}\cdot\overrightarrow{\mathrm{OP}_{4}}=\overrightarrow{\mathrm{OP}_{4}}\cdot\overrightarrow{\mathrm{OP}_{5}}=\frac{2}{3} であるとする。

(i) OP2→⋅OP4→\overrightarrow{\mathrm{OP}_{2}}\cdot\overrightarrow{\mathrm{OP}_{4}} の値を求めよ。

(ii) OP1→⋅OP5→\overrightarrow{\mathrm{OP}_{1}}\cdot\overrightarrow{\mathrm{OP}_{5}} の値を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。解けたら「答え」、詰まったら「解答」で確かめられます。

タイマー

15:00

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)(i)
    閉半円盤(直線 y=−2xy=-2x と円 x2+y2=10x^2+y^2=10 の交点 (−2,22)(-\sqrt2,2\sqrt2)、(2,−22)(\sqrt2,-2\sqrt2))。
  • (1)(ii)
    −2≦t<−3-2\leqq t<-\sqrt3 または 3<t≦3\sqrt3<t\leqq3。
  • (2)(i)
    すべての自然数nnについてn!≧2n−1n!\geqq2^{n-1}。
  • (2)(ii)
    ∑k=1n1k!<2\sum_{k=1}^{n}\frac1{k!}<2。
  • (3)(i)
    23−56\frac{2\sqrt3-\sqrt5}{6}。
  • (3)(ii)
    −1+41518-\frac{1+4\sqrt{15}}{18}。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

解答

(1)(i) 直線 y=−2xy=-2x と円 x2+y2=10x^2+y^2=10 の交点は、y=−2xy=-2x を代入して 5x2=105x^2=10 とすることにより、(−2,22)(-\sqrt2,2\sqrt2)、(2,−22)(\sqrt2,-2\sqrt2) と求まる。したがって D1D_1 は、円盤 x2+y2≦10x^2+y^2\leqq10 のうち半平面 y≧−2xy\geqq-2x 側にある部分である。この2点を結ぶ弦と、点 (0,10)(0,\sqrt{10}) を通る円弧で囲まれた閉半円盤が D1D_1 である。

(1)(ii) 点 P(1,t)P(1,t) が D1D_1 に属するための条件は
1+t2≦10,t≧−2 1+t^2\leqq10,\qquad t\geqq-2
であるから、−3≦t≦3-3\leqq t\leqq3 かつ t≧−2t\geqq-2、すなわち −2≦t≦3-2\leqq t\leqq3 である。一方、点 P(1,t)P(1,t) が D2D_2 に属さないためには 1+t2>41+t^2>4、すなわち t<−3t<-\sqrt3 または t>3t>\sqrt3 が必要十分である。これらを合わせると
−2≦t<−3,3<t≦3 -2\leqq t<-\sqrt3,\qquad \sqrt3<t\leqq3
を得る。

(2)(i) n=1n=1 のとき 1!=1=201!=1=2^0 なので成り立つ。ある自然数 mm について m!≧2m−1m!\geqq2^{m-1} と仮定する。このとき m≧1m\geqq1 より m+1≧2m+1\geqq2 であるから、
(m+1)!=(m+1)m!≧2⋅2m−1=2m (m+1)!= (m+1)m!\geqq2\cdot2^{m-1}=2^m
となる。よって n=m+1n=m+1 でも成り立つ。以上より、数学的帰納法によってすべての自然数 nn について n!≧2n−1n!\geqq2^{n-1} が成り立つ。

(2)(ii) (i)より、自然数 kk について k!≧2k−1>0k!\geqq2^{k-1}>0 だから
1k!≦12k−1. \frac1{k!}\leqq\frac1{2^{k-1}}.
したがって
∑k=1n1k!≦∑k=1n12k−1=1−(1/2)n1−1/2=2(1−2−n)<2. \sum_{k=1}^{n}\frac1{k!} \leqq\sum_{k=1}^{n}\frac1{2^{k-1}} =\frac{1-(1/2)^n}{1-1/2} =2(1-2^{-n})<2.
よって示された。

(3)(i)(ii) 隣り合う角の差を α=θ2−θ1\alpha=\theta_2-\theta_1、β=θ3−θ2\beta=\theta_3-\theta_2、γ=θ4−θ3\gamma=\theta_4-\theta_3、δ=θ5−θ4\delta=\theta_5-\theta_4 とおく。各差は 00 と π\pi の間にある。また、座標表示と内積の公式から
OPi→⋅OPj→=cos⁡(θj−θi)(i<j) \overrightarrow{\mathrm{OP}_i}\cdot\overrightarrow{\mathrm{OP}_j} =\cos(\theta_j-\theta_i)\quad(i<j)
である。よって条件から α,β,γ,δ\alpha,\beta,\gamma,\delta がいずれも0より大きく π\pi より小さいことと余弦の単調性より、α=β=π6\alpha=\beta=\frac{\pi}{6}、γ=δ\gamma=\delta であり、cos⁡γ=23\cos\gamma=\frac23 となる。ここで sin⁡γ=1−cos⁡2γ=5/3\sin\gamma=\sqrt{1-\cos^2\gamma}=\sqrt5/3 である。

(i)では θ4−θ2=β+γ\theta_4-\theta_2=\beta+\gamma なので、加法定理より
OP2→⋅OP4→=cos⁡(β+γ)=cos⁡π6cos⁡γ−sin⁡π6sin⁡γ=32⋅23−12⋅53=23−56. \overrightarrow{\mathrm{OP}_2}\cdot\overrightarrow{\mathrm{OP}_4} =\cos(\beta+\gamma) =\cos\frac{\pi}{6}\cos\gamma-\sin\frac{\pi}{6}\sin\gamma =\frac{\sqrt3}{2}\cdot\frac23-\frac12\cdot\frac{\sqrt5}{3} =\frac{2\sqrt3-\sqrt5}{6}.

(ii)では θ5−θ1=α+β+γ+δ=π/3+2γ\theta_5-\theta_1=\alpha+\beta+\gamma+\delta=\pi/3+2\gamma だから
OP1→⋅OP5→=cos⁡(π3+2γ). \overrightarrow{\mathrm{OP}_1}\cdot\overrightarrow{\mathrm{OP}_5} =\cos\left(\frac{\pi}{3}+2\gamma\right).
さらに
cos⁡2γ=2cos⁡2γ−1=−19,sin⁡2γ=2sin⁡γcos⁡γ=459 \cos2\gamma=2\cos^2\gamma-1=-\frac19,\qquad \sin2\gamma=2\sin\gamma\cos\gamma=\frac{4\sqrt5}{9}
より、
cos⁡(π3+2γ)=12(−19)−32⋅459=−1+41518. \cos\left(\frac{\pi}{3}+2\gamma\right) =\frac12\left(-\frac19\right)-\frac{\sqrt3}{2}\cdot\frac{4\sqrt5}{9} =-\frac{1+4\sqrt{15}}{18}.

読み終えたら解答を閉じて、もう一度自分の手で解いてみましょう。

この問題で使う考え方

  • 円の方程式
  • 不等式の表す領域
  • 数学的帰納法
  • 等比数列の一般項と和
  • 総和記号と数列の和
  • 三角関数の周期・グラフ
  • 三角関数の相互関係
  • 三角関数の加法定理
  • ベクトルの成分表示
  • ベクトルの内積

答えと解答は AI で作成したものです。誤りに気づいたらお問い合わせから教えてください。

愛媛大学の数学を、過去 10 年分まとめて解けるものがあったら使いたいですか?

次にやること

同じ年度の次の問題第6問へ進む

愛媛大学のほかの年度

似た問題を、ほかの大学で