京都府立医科大学/2026年度/前期

4京都府立医科大学 2026年 数学 第4問解答・解説

三角関数微分・積分の考え微分法極限

1問題

京都府立医科大学2026年度第4問
関数 f(x)=tan⁡x1+xtan⁡x(0≦x<π2)f(x)=\frac{\tan x}{1+x\tan x}\quad(0\leqq x<\frac{\pi}{2}) を考える。
(1) 0≦x<π20\leqq x<\frac{\pi}{2} において f(x)f(x) は単調に増加し、かつ f(x)≦xf(x)\leqq x であることを証明せよ。
nn は自然数とする。xyxy 平面上の曲線 C:y=cos⁡x  (0<x<π2)C:y=\cos x\;(0<x<\frac{\pi}{2}) を考える。点 (2nπ,0)(2n\pi,0) を通る CC の接線を ll とし、ll と CC の接点の xx 座標を ana_{n} とする。
(2) 12nπ≦an\frac{1}{2n\pi}\leqq a_{n} であることを証明せよ。
(3) 0≦x≦π40\leqq x\leqq\frac{\pi}{4} のとき、f(x)≧tan⁡x1+2x2≧x1+2x2f(x)\geqq\frac{\tan x}{1+2x^{2}}\geqq\frac{x}{1+2x^{2}} であることを証明せよ。
(4) an≦12nπ(1+1n)a_{n}\leqq\frac{1}{2n\pi}\left(1+\frac{1}{n}\right) であることを証明せよ。
(5) lim⁡n→∞nan\displaystyle \lim_{n\to\infty}na_{n} を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。解けたら「答え」、詰まったら「解答」で確かめられます。

タイマー

15:00

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)
    f は単調増加し f(x)≦xf\text{ は単調増加し }f(x)\leqq x
  • (2)
    12nπ≦an\frac1{2n\pi}\leqq a_n
  • (3)
    f(x)≧tan⁡x1+2x2≧x1+2x2f(x)\geqq\frac{\tan x}{1+2x^2}\geqq\frac{x}{1+2x^2}
  • (4)
  • (5)

3解答

解答を見る途中式つきの解答

考え方

ffの導関数から単調性と上界を示す。接線条件をf(an)f(a_{n})の値に置き換え、三角関数の簡単な評価と増加性で上下からana_{n}を挟み、極限を求める。

解答

(1) D=1+xtan⁡xD=1+x\tan x とおくと、定義域では D≧1D\geqq1 である。商の微分と sec⁡2x−tan⁡2x=1\sec^2x-\tan^2x=1 により
f′(x)=sec⁡2x(1+xtan⁡x)−tan⁡x(tan⁡x+xsec⁡2x)(1+xtan⁡x)2=1(1+xtan⁡x)2. f'(x)=\frac{\sec^2x(1+x\tan x)-\tan x(\tan x+x\sec^2x)}{(1+x\tan x)^2} =\frac1{(1+x\tan x)^2}.
したがって f′(x)>0f'(x)>0 なので ff は単調に増加する。また f′(x)≦1f'(x)\leqq1、f(0)=0f(0)=0 より、x−f(x)x-f(x) は 00 で 00 となる単調増加関数である。よって f(x)≦xf(x)\leqq x。

(2) 接点を aa とすると、その接線は
y=cos⁡a−sin⁡a(x−a). y=\cos a-\sin a(x-a).
点 (2nπ,0)(2n\pi,0) を通る条件は cos⁡a=sin⁡a(2nπ−a)\cos a=\sin a(2n\pi-a)、すなわち
a+cot⁡a=2nπ.(1) a+\cot a=2n\pi. \tag{1}
g(x)=x+cot⁡xg(x)=x+\cot x は 0<x<π/20<x<\pi/2 で g′(x)=−cot⁡2x<0g'(x)=-\cot^2x<0、また x→0+x\to0+ で g(x)→∞g(x)\to\infty、x→π/2−x\to\pi/2- で g(x)→π/2g(x)\to\pi/2 である。したがって n≧1n\geqq1 では接点 ana_n は一意に定まる。(1) から
f(an)=tan⁡an1+antan⁡an=1an+cot⁡an=12nπ. f(a_n)=\frac{\tan a_n}{1+a_n\tan a_n} =\frac1{a_n+\cot a_n} =\frac1{2n\pi}.
(1)で 0≦x<π/20\leqq x<\pi/2 に対する f(x)≦xf(x)\leqq x を示したので、1/(2nπ)≦an1/(2n\pi)\leqq a_n。

(3) 0≦x≦π/40\leqq x\leqq\pi/4 では
(2x−tan⁡x)′=2−sec⁡2x=1−tan⁡2x≧0,2⋅0−tan⁡0=0, (2x-\tan x)'=2-\sec^2x=1-\tan^2x\geqq0,\qquad 2\cdot0-\tan0=0,
ゆえに tan⁡x≦2x\tan x\leqq2x。分子 tan⁡x\tan x は非負であり、したがって
f(x)=tan⁡x1+xtan⁡x≧tan⁡x1+2x2. f(x)=\frac{\tan x}{1+x\tan x}\geqq\frac{\tan x}{1+2x^2}.
さらに
(tan⁡x−x)′=tan⁡2x≧0,tan⁡0−0=0 (\tan x-x)'=\tan^2x\geqq0,\qquad \tan0-0=0
より tan⁡x≧x\tan x\geqq x。両辺を正の 1+2x21+2x^2 で割れば
tan⁡x1+2x2≧x1+2x2. \frac{\tan x}{1+2x^2}\geqq\frac{x}{1+2x^2}.

(4) b=12nπ(1+1n)b=\dfrac1{2n\pi}(1+\dfrac1n) とおく。n≧1n\geqq1 より b≦1/π<π/4b\leqq1/\pi<\pi/4 なので、(3)を x=bx=b に適用できる。また
2b2=(1+1/n)22n2π2≦2n2π2≦1n 2b^2=\frac{(1+1/n)^2}{2n^2\pi^2} \leqq\frac{2}{n^2\pi^2}\leqq\frac1n
であり、2nπb=1+1/n2n\pi b=1+1/n だから
f(b)≧b1+2b2≧12nπ=f(an). f(b)\geqq\frac{b}{1+2b^2}\geqq\frac1{2n\pi}=f(a_n).
(1)で ff は単調増加と示したので b≧anb\geqq a_n。これは
an≦12nπ(1+1n) a_n\leqq\frac1{2n\pi}\left(1+\frac1n\right)
を表す。

(5) (2)、(4)より
12π≦nan≦12π(1+1n). \frac1{2\pi}\leqq na_n\leqq\frac1{2\pi}\left(1+\frac1n\right).
両端は n→∞n\to\infty でともに 1/(2π)1/(2\pi) に近づくので、はさみうちの原理から
lim⁡n→∞nan=12π. \lim_{n\to\infty}na_n=\frac1{2\pi}.

読み終えたら解答を閉じて、もう一度自分の手で解いてみましょう。

この問題で使う考え方

  • 三角関数の相互関係
  • 導関数と増減
  • 商の微分
  • 三角関数の微分
  • 曲線の接線
  • 数列の極限

答えと解答は AI で作成したものです。誤りに気づいたらお問い合わせから教えてください。

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