(1) 左辺と右辺はいずれも0以上である。両辺の平方の差を計算すると
(∣a∣+∣b∣)2−∣a−b∣2=2(∣a∣∣b∣+ab)=2(∣ab∣+ab)≧0となる。したがって
∣a∣+∣b∣≧∣a−b∣。等号は
∣ab∣+ab=0,すなわち
ab≦0 のとき,そのときに限り成り立つ。
(2)
f3(x) のグラフは次の折れ線である。
g(x)=f3(x)=⎩⎨⎧1−8x8x−13−8x8x−35−8x8x−57−8x8x−7(x≦1/8)(1/8≦x≦1/4)(1/4≦x≦3/8)(3/8≦x≦1/2)(1/2≦x≦5/8)(5/8≦x≦3/4)(3/4≦x≦7/8)(x≧7/8)従って頂点は順に
(1/8,0),(1/4,1),(3/8,0),(1/2,1),(5/8,0),(3/4,1),(7/8,0) で,両端は記した直線に沿って延びる。
(3) (1)を
a=x−1,b=x−2 に適用すると
∣x−1∣+∣x−2∣≧∣(x−1)−(x−2)∣=1.さらに
∣x−t∣≧0 だから,任意の実数
t,x について
∣x−1∣+∣x−2∣+∣x−t∣≧1である。等号は
x=t かつ
1≦x≦2 のときに限る。
(4)
N の偶奇に分ける。
N=2m のとき,
j と
2m+1−j を組にして
j=1,2,…,m と動かすと
∣x−j∣+∣x−(2m+1−j)∣≧2m+1−2j.これらを加えれば
f(x)≧j=1∑m(2m+1−2j)=m2.各組で等号となるのは
j≦x≦2m+1−j のときであり,すべての組で等号となる範囲は共通部分
m≦x≦m+1 である。よって最小値は
m2 で,
m≦x≦m+1 のときに限り達する。
N=2m+1 のときは中央の項を分け,
j と
2m+2−j を組にして
j=1,2,…,m とすると
f(x)=∣x−(m+1)∣+j=1∑m(∣x−j∣+∣x−(2m+2−j)∣)≧∣x−(m+1)∣+2r=1∑mr≧m(m+1).この下限は
x=m+1 で達する。等号には中央の項が0であることが必要なので,このときに限る。以上より最小値は
[N2/4]。偶数
N=2m では
m≦x≦m+1,奇数
N=2m+1 では
x=m+1 のときに達する。