浜松医科大学/2024年度/前期

2浜松医科大学 2024年 数学 第2問解答・解説

場合の数と確率数列

1問題

浜松医科大学2024年度第2問
以下の問いに答えよ。なお、nCr{}_{n}\mathrm{C}_{r} は二項係数を表す。
(1) AさんとBさんが将棋の対局をくり返し行い、先に3回勝った方が優勝するものとする。AさんがBさんに1回の対局で勝つ確率は pp であるとする。また各対局において引き分けはないものとする。このとき、Aさんが優勝する確率を pp の式として表せ。
(2) (1)において p=0.75p=0.75 であるときに、Aさんが優勝する確率を、小数第3位を四捨五入して小数第2位まで求めよ。
(3) (1)において「先に3回」を「先に NN 回」(NN は2以上の自然数)にしたときのAさんが優勝する確率を pp と NN の式として表せ。必要ならば和の記号 Σ\Sigma や二項係数 nCr{}_{n}C_{r} を用いてもよい。
(4) すべての自然数 mm について
∑k=1mm+kCk2k=2m−1 \sum_{k=1}^{m}\frac{{}_{m+k}\mathrm{C}_{k}}{2^{k}}=2^{m}-1
であることを証明せよ。

まずは自分で解いてみましょう。解けたら「答え」、詰まったら「解答」で確かめられます。

タイマー

15:00

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)
    p3{1+3(1−p)+6(1−p)2}p^3\{1+3(1-p)+6(1-p)^2\}
  • (2)
    0.900.90
  • (3)
    ∑k=0N−1N+k−1CN−1 pN(1−p)k\displaystyle\sum_{k=0}^{N-1}{}_{N+k-1}\mathrm{C}_{N-1}\,p^{N}(1-p)^{k}
  • (4)
    ∑k=1mm+kCk 12k=2m−1\displaystyle\sum_{k=1}^{m}{}_{m+k}\mathrm{C}_{k}\,\dfrac{1}{2^{k}}=2^{m}-1

3解答

解答を見る途中式つきの解答

解答

(1)〜(3)では、各試合の勝敗が互いに独立で、各試合でAが勝つ確率が一定の pp であると仮定する。

(1) 先に3勝するまでなので、Aが勝つのは3、4、5試合目までのいずれかである。3試合で勝つ確率は p3p^3。4試合で勝つには最初の3試合で2勝1敗の後に勝つので 3p3(1−p)3p^3(1-p)。5試合で勝つには最初の4試合が2勝2敗の後に勝つので 6p3(1−p)26p^3(1-p)^2。従って
P(A優勝)=p3{1+3(1−p)+6(1−p)2}. P(A\text{優勝})=p^3\{1+3(1-p)+6(1-p)^2\}.

(2) p=3/4p=3/4 を代入すると 459/512=0.896484375459/512=0.896484375。小数第3位を四捨五入して小数第2位までにすると 0.900.90。

(3) Aが第 N+kN+k 試合で先にN勝するには、最後がAの勝ちで、その前 N+k−1N+k-1 試合にAの勝ちが N−1N-1 回、Bの勝ちがk回必要である。0≦k≦N−10\leqq k\leqq N-1 だから
P(Aが先にN勝)=∑k=0N−1N+k−1CN−1pN(1−p)k. P(A\text{が先にN勝})=\sum_{k=0}^{N-1}{}_{N+k-1}\mathrm{C}_{N-1}p^N(1-p)^k.

(4) mm を正の整数とする。公平なコインを 2m+12m+1 回投げると、表が m+1m+1 回以上出る確率は、表裏を入れ替える対応により 1/21/2。この事象を「(m+1)(m+1)回目の表が出る時点」で分ける。そこまでに裏がk回(0≦k≦m0\leqq k\leqq m)出ているとき、最後の表より前の m+km+k 回の並べ方は m+kCk{}_{m+k}\mathrm{C}_{k} 通りで、残りの m−km-k 回は任意だから、該当する全結果数は m+kCk2m−k{}_{m+k}\mathrm{C}_{k}2^{m-k}。従って
12=∑k=0mm+kCk2m−k22m+1=12m+1∑k=0mm+kCk2k. \frac12=\sum_{k=0}^{m}\frac{{}_{m+k}\mathrm{C}_{k}2^{m-k}}{2^{2m+1}} =\frac1{2^{m+1}}\sum_{k=0}^{m}\frac{{}_{m+k}\mathrm{C}_{k}}{2^k}.
よって後者の和(k=0を含む)は 2m2^m。k=0の項は1なので、問題の和は 2m−12^m-1。

読み終えたら解答を閉じて、もう一度自分の手で解いてみましょう。

この問題で使う考え方

  • 場合分け
  • 反復試行
  • 二項係数による数え上げ

答えと解答は AI で作成したものです。誤りに気づいたらお問い合わせから教えてください。

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