福島県立医科大学/2026年度/前期

1福島県立医科大学 2026年 数学 第1問解答・解説

指数関数・対数関数三角関数微分法積分法図形の性質数列

1問題

福島県立医科大学2026年度第1問
以下の各問いに答えよ。
(1) 企業 J1J_{1} は生産者から農産物 RR を仕入れ、その仕入金額の1.2倍の金額で企業 J2J_{2} に販売している。さらに企業 J2J_{2} は仕入金額の1.2倍の金額で企業 J3J_{3} に販売している。以下同様に売買が繰り返され、最終的に企業 JnJ_{n} は仕入金額の1.2倍の価格で消費者に販売している。消費者の購入金額が J1J_{1} の仕入金額の3倍以上になる最小の自然数 nn を求めよ。ただし、企業 J1J_{1} の仕入金額は正の値であり、log⁡102=0.301, log⁡103=0.477\log_{10}2=0.301,\ \log_{10}3=0.477 とする。
(2) ee は自然対数の底とする。放物線 C1:y=ax2+aC_{1}: y=ax^{2}+a と曲線 C2:y=log⁡e(1+x2)C_{2}: y=\log_{e}(1+x^{2}) は接している。定数 aa の値を求めよ。また、C1C_{1} と C2C_{2} で囲まれた図形を yy 軸のまわりに回転してできる回転体の体積を求めよ。
(3) 2π≦x≦3π2\pi\leqq x\leqq3\pi であるとき、sin⁡xx<17\frac{\sin x}{x}<\frac{1}{7} であることを示せ。
(4) 平面上の点 F, G, HF,\ G,\ H が一直線上にないとき、△FGH\triangle FGH の面積を SFGHS_{\mathrm{FGH}} と表す。F, G, HF,\ G,\ H が一直線上にあるときは SFGH=0S_{\mathrm{FGH}}=0 とする。SABC=1S_{\mathrm{ABC}}=1 である △ABC\triangle ABC の辺 AB, ACAB,\ AC の中点をそれぞれ D, ED,\ E とする。点 PP が △ABC\triangle ABC の辺および内部を動くとき、S=SADP+SAEP+SDEPS=S_{\mathrm{ADP}}+S_{\mathrm{AEP}}+S_{\mathrm{DEP}} の最大値と最小値を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。解けたら「答え」、詰まったら「解答」で確かめられます。

タイマー

15:00

2答え

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  • (1)
    n=7n=7
  • (2)
    a=1ea=\dfrac{1}{e}、体積V=π(e2−2e−1)2eV=\dfrac{\pi(e^{2}-2e-1)}{2e}
  • (3)
    sin⁡x/x<1/7\sin x/x<1/7
  • (4)
    最大値34\dfrac{3}{4}、最小値14\dfrac{1}{4}

3解答

解答を見る途中式つきの解答

解答

(1) 企業 J1J_1 の仕入金額を M (M>0)M\ (M>0) とする。各企業から次の企業への販売および最終消費者への販売のたびに金額は 1.21.2 倍になるから、消費者の購入金額は 1.2nM1.2^nM である。したがって
1.2nM≧3Mの必要十分条件はnlog⁡101.2≧log⁡103. 1.2^nM\geqq 3M \quad\text{の必要十分条件は}\quad n\log_{10}1.2\geqq \log_{10}3.
与えられた値から
log⁡101.2=log⁡102+log⁡103−log⁡105=2log⁡102+log⁡103−1=0.079 \log_{10}1.2=\log_{10}2+\log_{10}3-\log_{10}5 =2\log_{10}2+\log_{10}3-1=0.079
なので、n≧0.477/0.079≒6.04n\geqq 0.477/0.079\fallingdotseq6.04。よって最小の自然数は n=7n=7 である。

(2) 接点の xx 座標を tt とする。C1C_1 は放物線なので a≠0a\ne0 であり、x=0x=0 では両曲線の値が異なるから t≠0t\ne0 である。接点での関数値と導関数を等しくすると
a(t2+1)=log⁡e(1+t2),2at=2t1+t2. a(t^2+1)=\log_e(1+t^2),\qquad 2at=\frac{2t}{1+t^2}.
後式から a=1/(1+t2)a=1/(1+t^2) であり、これを前式に代入して
1=log⁡e(1+t2),t2=e−1,a=1e. 1=\log_e(1+t^2),\qquad t^2=e-1,\qquad a=\frac1e.
このとき接点は x=±e−1x=\pm\sqrt{e-1} である。0≦y≦1/e0\leqq y\leqq 1/e では囲まれた部分の水平断面は半径 ey−1\sqrt{e^y-1} の円盤となる。1/e≦y≦11/e\leqq y\leqq1 では、曲線を x2x^2 について解くと C1C_1 が x2=ey−1x^2=ey-1、C2C_2 が x2=ey−1x^2=e^y-1 であり、水平断面を回転した断面は外半径 ey−1\sqrt{e^y-1}、内半径 ey−1\sqrt{ey-1} の円環となる。左右の部分は回転後に同じ円盤または円環を作るので、体積は
V=π∫01/e(ey−1) dy+π∫1/e1((ey−1)−(ey−1)) dy=π(e1/e−1e−1+e2−e1/e+12e)=π(e2−2e−1)2e. \begin{aligned} V&=\pi\int_0^{1/e}(e^y-1)\,dy +\pi\int_{1/e}^{1}\bigl((e^y-1)-(ey-1)\bigr)\,dy\\ &=\pi\left(e^{1/e}-\frac1e-1+\frac e2-e^{1/e}+\frac1{2e}\right) =\frac{\pi(e^2-2e-1)}{2e}. \end{aligned}

(3) t=x−2πt=x-2\pi とおくと 0≦t≦π0\leqq t\leqq\pi であり、sin⁡x=sin⁡t\sin x=\sin t である。t=0t=0 では不等式が成り立つ。0<t≦π/30<t\leqq\pi/3 ではラジアンにおける sin⁡t<t\sin t<t より
sin⁡xx=sin⁡t2π+t<t2π+t≦π/32π+π/3=17. \frac{\sin x}{x}=\frac{\sin t}{2\pi+t} <\frac{t}{2\pi+t}\leqq \frac{\pi/3}{2\pi+\pi/3}=\frac17.
一方、π/3≦t≦π\pi/3\leqq t\leqq\pi では sin⁡t≦1\sin t\leqq1 かつ
x=2π+t≧7π/3>7x=2\pi+t\geqq7\pi/3>7(π>3\pi>3)だから
sin⁡xx≦1x<17. \frac{\sin x}{x}\leqq\frac1x<\frac17.
以上より、指定された区間全体で不等式が成り立つ。

(4) AAからBCBCへの高さをHH、PPからBCBCへの距離をtHtHとおく。PPは三角形の周・内部を動くので0≦t≦10\leqq t\leqq1。同じ底辺BCBCを用いるとSPBC=tS_{PBC}=tであり、三角形の分割からSABP+SACP=1−tS_{ABP}+S_{ACP}=1-t。
D,ED,Eは辺の中点だから、底辺の比より
SADP+SAEP=SABP+SACP2=1−t2.S_{ADP}+S_{AEP}=\frac{S_{ABP}+S_{ACP}}2=\frac{1-t}{2}.
DEDEはBCBCと平行で長さはその半分、BCBCからの距離はH/2H/2である。従ってPPからDEDEへの距離はH∣t−1/2∣H|t-1/2|。SABC=BC⋅H/2=1S_{ABC}=BC\cdot H/2=1を用いると
SDEP=12⋅BC2⋅H∣t−12∣=∣2t−1∣4.S_{DEP}=\frac12\cdot\frac{BC}{2}\cdot H\left|t-\frac12\right|=\frac{|2t-1|}{4}.
よって
S=1−t2+∣2t−1∣4={34−t,0≦t≦12,14,12≦t≦1.S=\frac{1-t}{2}+\frac{|2t-1|}{4}=\begin{cases}\frac34-t,&0\leqq t\leqq\frac12,\\ \frac14,&\frac12\leqq t\leqq1.\end{cases}
最大値は3/4\boxed{3/4}(PPが辺BCBC上)、最小値は1/4\boxed{1/4}(PPが三角形ADEADEの周・内部)である。

読み終えたら解答を閉じて、もう一度自分の手で解いてみましょう。

この問題で使う考え方

  • 常用対数
  • 接点条件
  • 水平断面積
  • 場合分け
  • 三角形の底辺と高さ

答えと解答は AI で作成したものです。誤りに気づいたらお問い合わせから教えてください。

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