過去問、最新年度から? 古い順?
「分野別だけでいいの?」と迷って、手が止まっていませんか。
でも大丈夫です。順番さえ決まれば、あとは回すだけですよ。
答えはシンプルで、直近の1回分を年度別に解いて現在地を測り、誤答とあやふやな問題を分野別に復習して、間隔を空けて解き直す流れです。
大事なのは、こなした量ではありません。
同じ型の問題が出たときに、根拠を自分の言葉で説明できるか。そこです。
私も、解き終えた問題集を机の横に積み上げて、肝心の一冊が見つからなくなったことがあります。
過去問は、解くほど本が増えますよね。
直前期に、今日解く一冊が埋もれていたら、もったいないです。
やることは、役目が終わった本を、先に出口へ回しておくことだけ。
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出願の前に机を軽くしておくと、直前期の勉強に集中できます!
この記事でわかること
- 第121回の日程から逆算した、時期別の過去問の使い方
- 年度別演習と分野別演習の役割の違い
- 失点を6つの原因に分ける方法と、解き直しの間隔
- 直前期に本番形式で解く1回分を残す理由
- 公式の問題・正答・出題基準の入手先
- 解き終えた問題集を売っていいかの見分け方
01第121回から逆算!いつ何を解く?
次の第121回医師国家試験は、2027年2月6日(土)・7日(日)です。
受験の書類は2026年11月2日〜30日に出して、合格発表は3月16日(火)14時。
この日程から逆算すると、過去問は時期で分けるのがラクです。
| 時期 | 過去問でやること |
|---|---|
| 5年生〜6年の春(臨床実習中) | 回っている診療科の問題を分野別に解き、実習の復習とセットにする |
| 6年の夏まで | 直近1回分を年度別に通して解き、現在地を測る(ステップ1〜3) |
| 6年の秋(11月は出願) | ほかの年度を解き進め、誤答を解き直す(ステップ4) |
| 直前期(12月〜1月) | 残しておいた1回分を本番と同じ時間で解く(ステップ5) |
臨床実習が始まる時期は大学ごとに違うので、表の学年はあくまで目安です。
自己採点で使う合格ラインは、第120回で必修160点以上/200点、必修以外224点以上/300点、禁忌肢3問以下でした。
年度ごとの推移は、医師国家試験の合格基準にまとめています。
02公式の問題・正答はどこにある?
まずは、一次情報を手元にそろえるところから。
- 厚生労働省の第120回医師国家試験問題および正答に、ブロック別(A〜F)の問題PDF、別冊、正答一覧が載っています。
- 過去の回は、年度別の案内ページからさかのぼれます。
- 出題基準は、令和6年版医師国家試験出題基準です。弱点が見つかったとき、どの疾患・症候に戻るかの目印になります。
ただし、公式ページにあるのは問題と正答記号だけ。
選択肢ごとの解説は載っていません。
著作権の都合で、画像の一部が削除やマスキングされている場合もあります。
「画像が見づらい」と感じたら、読影力不足と決めつけず、市販の解説書や学習サービスと照らし合わせてみましょう。
紙と電子のどちらがいいか迷う人は、医学書は紙と電子どっち?も参考になります。
03一般問題と臨床実地問題はどう扱う?
国試には、必修と必修以外のそれぞれに、一般問題と臨床実地問題があります。
第120回の公式基準だと、問題数と配点は次のとおりです。
| 区分 | 一般問題 | 臨床実地問題 |
|---|---|---|
| 必修 | 50問(1問1点) | 50問(1問3点) |
| 必修以外 | 100問(1問1点) | 200問(1問1点) |
だから自己採点は、一般と臨床実地を分けて記録しておくとラクですよ。
穴がどこにあるのか、すぐにわかります。
04年度別と分野別、どっちが先?
迷いやすいところですが、この2つはぶつかりません。
確認できることが違うだけなんです。
| 解き方 | 確認できること | 使う時期 |
|---|---|---|
| 年度別(通しで解く) | 現在の得点、時間配分、診療科をまたぐ切り替え | 初期の診断、模試の前後、直前期 |
| 分野別(まとめて解く) | 同じ疾患・症候での繰り返しの誤り、知識の抜け | 弱点が見えたあと、実習の復習 |
| 解き直し(誤答と迷いだけ) | 判断の根拠を再現できるか | 初回の1週間以内、2〜4週間後 |
最初から分野別だけで進めると、「いま不整脈を解いている」という文脈そのものがヒントになってしまいます。
かといって、年度別を解いて採点するだけで次へ進むと、穴が残ります。
そこで、年度別で弱点を見つけ、分野別で原因を直し、また年度別で確かめる往復にするんです。
05ステップ1|直近1回分で現在地を測る
直近の過去問1回分を、本番と同じ制限時間を意識して、検索せずに解きます。
このとき、解答ごとに確信度を3段階で記録しますよ。
- ランクA(確信):根拠を他人に説明できる
- ランクB(迷い):2択まで絞ったが決め手に欠けた
- ランクC(推測):知識が抜けていて、勘か消去法で選んだ
正解でも、BとCは復習の対象です。
偶然当たった問題を放っておくと、選択肢が少し変わっただけで失点してしまいます。
初回の目的は、合格点を取ることじゃないんです。
思考がどこで止まるかを見える化する。それだけで十分です。
06ステップ2|失点の原因は6つのどれ?
間違えた問題とランクB・Cの問題は、診療科ではなく「なぜ間違えたか」で仕分けます。
原因が違えば、直し方も変わるからです。
| 失点の原因 | 次の一手 |
|---|---|
| 1. 知識不足 | 教科書・講義に戻り、病態からインプットし直す |
| 2. 設問の読み落とし | 否定表現(「誤っているもの」など)や年齢・性別にマーカーを引く |
| 3. 症例情報の整理不足 | 余白に「主訴/経過/キーとなる所見」を書き出す |
| 4. 画像・検査値の認識エラー | 正常像と典型的な異常像を並べ、見る順番を決める |
| 5. 禁忌・安全性への感度不足 | 選ぶ前に「バイタルは安定か」「この処置に禁忌はないか」と一呼吸置く |
| 6. ケアレスミス | マークや計算の手順そのものをルール化する |
「神経内科が苦手」で終わらせないのがコツです。
「神経内科の知識不足が3問、症候の読み違いが2問」と分けると、明日やることがぐっと具体的になりますよね。
禁忌肢と安全確認の考え方は、医師国家試験の合格基準でも整理しています。
07ステップ3|分野別で「1問1文」にする
原因がわかったら、出題基準を目印にして、分野別の問題集やテキストへ戻ります。
記号だけを覚えるのはNG!
次の4つを、自分の言葉で言えたらOKです。
- 診断の決め手になった情報は何か
- 正答を選ぶ根拠は何か
- 誤答の選択肢は、症例のどの条件と合わないか
- 条件がどう変われば、ほかの選択肢が正解になるか
古い問題は、出題当時からガイドラインや制度が改訂されていることがあります。
公式正答は、その回の採点上の正答として見ておけば十分です。
いまの医学的な扱いは、現行の資料と照らし合わせるのが安全です。
復習ノートは、作り込まなくて大丈夫です。
「次に同じ罠にはまらないための行動」を1行で残せば十分。
- 若年女性の急性腹症では、虫垂炎を疑う前に妊娠反応の有無を確認する
- 胸痛患者では、病名を当てる前に血圧・意識・脈拍の安定を確認する
勉強の進め方そのものを見直したい人は、解けない1問から復習を変える方法をのぞいてみてください。
08ステップ4|解き直しは1週間以内と2〜4週間後
復習した直後は、解説の記憶で解けてしまいます。
だから少し間隔を空けて、判断の手順を再現できるか試すんです。
初回演習を終えた日に、カレンダーへ2つの日を予約しておくんです。
日数は、授業・実習・模試に合わせて動かして構いません。
- 1回目(1週間以内)は、誤答とランクB・Cを解き直して、根拠を口頭かメモで言えるか確認します。
- 2回目(2〜4週間後)は、もう一度解いて、正答番号ではなく思考の手順を再現できるか確認します。
クリアの条件は、正解記号を選べたかどうかじゃないんです。
否定表現を拾えたか。決め手の所見をすぐ指せたか。誤りの選択肢を切る理由を言えたか。前回と同じ罠にはまっていないか。この4つです。
クリアした問題は「完了」にして、つまずいた問題だけ残せばOKです。
直前期に見直す問題が、ぐっと絞れます。
09ステップ5|本番形式の1回分は残す
よくある失敗は、手元の過去問をすべて早めに分野別へ解き崩してしまうこと。
直前期に、初見で通せる1回分がなくなってしまいます。
少なくとも1回分は、本番形式の確認用に残しておくのが安心ですよ。
直近回で現在地を測った人は、それ以外の回から選びます。
その1回分で確かめるのは、次のことです。
- 各ブロックの時間配分
- 判断がつかない問題の見切りの基準
- マークシートの転記と見直しの手順
- 休憩時間の過ごし方と、午後の集中の立て直し
- 必修と必修以外を分けた弱点
目的は、点数をよく見せることじゃないんですよね。
当日に崩れそうなところを、先に見つけることです。
10解き終えた本は、売っていい?
売ったあとで困る。その心配は、当然です。
だから、本は三つに分けておきましょう。
- 本番形式用に残した一回分
- ランクB・Cの解き直しが終わっていない本
- 解き直しをクリアした年度や、CBTで使い終えた教材
売ってよいのは、三つ目だけ!
逆に、解き直しが終わっていない人は、まだ売らないでください。
手元になくなると、解き直しができなくなるからです。
その場合は、先に解き直しまで進めましょう。そのあとで戻ってくれば間に合います!
ランクB・Cに印をつけて、一行ルールをノートに写せば、本体は手放せます。
つまり、残すのは「判断の根拠」で、本の冊数ではありません。
机に本が積み上がるほど、今日解く一冊を探す時間が増えます。
整理は、勉強の時間を守る作業でもあるんです。
解き直しがクリアした年度の本は、机の端にまとめておきましょう。
申し込みのあとは、希望の日時に集荷が来る前に、箱へ詰めるだけです。
メディカルマイスターは、国家試験対策の参考書や問題集も買い取っています。
11やりがちな失敗は?
過去問演習でありがちな失敗を並べます。
- 得点率の数字だけで一喜一憂してしまう。勘で当たった20問が混じると、本番では再現できません。ランクAで解けた割合を指標にするのがおすすめです。
- 解説を読んで「わかった気」になる。一度閉じて、なぜ正解で他がなぜ違うのかを口で説明してみるといいですよ。
- ノートに全部書き写す。量が増えるだけです。判断基準は1行にとどめます。
- 復習を後回しにして、新しい年度を消費する。1回分を採点したら、誤答原因と次回の復習日を決めてから次へ進みます。
演習の管理は、「問題・領域・初回判定・失点原因・正答の決め手・次回復習日・再演習結果」の列を作れば十分です。
表を美しくすること自体が目的にならないよう、気をつけたいところですね。
CBTの勉強が先に控えている人は、CBT対策の教材の選び方から読むと、すっきりしますよ。
どの問題集をメインにするかの軸が決まります。
まとめ今日は1回分と2回の復習日を決めよう!
過去問は、直近1回を年度別に解いて、確信度を記録するところから始めます。
誤答は6つの原因に分けて、分野別に戻り、1行の行動ルールにする。
1週間以内と2〜4週間後に解き直して、直前期用の1回分は残しておく。
この流れを回していけば大丈夫です。
あなたが今週末に解く1回分と、採点後の2回の復習日を、スケジュール帳に書き込んでみてください。
それが最初の一歩です。
もう一つ、解き直しが終わった年度の本を、机の端に寄せておく。
その本が何冊あるか数えるだけで、直前期の机が軽くなります。
送るかどうかは、数えてから決めても間に合います。
国試が終わったあとの研修先選びが気になる人は、病院見学の進め方も見ておくと、秋以降の見通しが立ちます。