東京科学大学/2024年度

1東京科学大学 2024年 数学 第1問解答・解説

数学と人間の活動(整数)数列

1問題

東京科学大学2024年度第1問
n を 2 以上の自然数とする。自然数の組 (a1,a2,⋯ ,an)(a_1,a_2,\cdots,a_n) を解とする方程式 (∗)a1+a2+⋯+an=a1×a2×⋯×an(*)\quad a_1+a_2+\cdots+a_n=a_1\times a_2\times\cdots\times a_n を考えるとき、以下の各問いに答えよ。

(1) n=3 のとき、(*) の解 (a1,a2,a3)(a_1,a_2,a_3) のうち、a1≦a2≦a3a_1\leqq a_2\leqq a_3 を満たすものをすべて求めよ。

(2) n≧3n\geqq3 のとき、(*) の任意の解 (a1,a2,⋯ ,an)(a_1,a_2,\cdots,a_n) において、ai=1a_i=1 となる i が少なくとも1つ存在することを示せ。

(3) (*) のある解 (a1,a2,⋯ ,an)(a_1,a_2,\cdots,a_n) において、ai=1a_i=1 となる i がちょうど2個存在しているとする。このとき、n の取り得る値をすべて求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。解けたら「答え」、詰まったら「解答」で確かめられます。

タイマー

15:00

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)
    (1,2,3)(1,2,3)
  • (2)
    少なくとも 1 つの aia_{i} は 1 である。
  • (3)
    n=4,5n=4,5

3解答

解答を見る途中式つきの解答

解答

(1)

まず、すべての項が 2 以上と仮定すると、(\*) の両辺を積で割って
1a2a3+1a1a3+1a1a2=1 \dfrac{1}{a_{2}a_{3}}+\dfrac{1}{a_{1}a_{3}}+\dfrac{1}{a_{1}a_{2}}=1
となるが、各項は 14\dfrac{1}{4} 以下なので左辺は 34<1\dfrac{3}{4}<1 であり、矛盾する。よって順序条件から a1=1a_{1}=1 である。代入して
1+a2+a3=a2a3すなわち(a2−1)(a3−1)=2. 1+a_{2}+a_{3}=a_{2}a_{3}\quad\text{すなわち}\quad(a_{2}-1)(a_{3}-1)=2.
a2≦a3a_{2}\leqq a_{3} より (a2,a3)=(2,3)(a_{2},a_{3})=(2,3)。したがって解は (1,2,3)(1,2,3) のみである。

(2)

もしすべての ai≧2a_{i}\geqq 2 なら、(\*) の両辺を積で割ると
1=1a2a3⋯an+1a1a3⋯an+⋯+1a1a2⋯an−1≦n2n−1<1(n≧3) 1=\dfrac{1}{a_{2}a_{3}\cdots a_{n}}+\dfrac{1}{a_{1}a_{3}\cdots a_{n}}+\cdots+\dfrac{1}{a_{1}a_{2}\cdots a_{n-1}}\leqq\dfrac{n}{2^{n-1}}<1\quad(n\geqq 3)
となり、矛盾する。最後の不等式は 2n−1>n2^{n-1}>n(n=3n=3 で成立し、nn を 1 増やすと保たれる)による。よって少なくとも 1 つの aia_{i} は 1 である。

(3)

二つの 1 を取り除き、残りを b1,⋯ ,bm≧2b_{1},\cdots,b_{m}\geqq 2 とすると m=n−2m=n-2 で、
2+∑i=1mbi=b1×b2×⋯×bm. 2+\sum_{i=1}^{m}b_{i}=b_{1}\times b_{2}\times\cdots\times b_{m}.
m=1m=1 は不可能である。m=2m=2 では (b1−1)(b2−1)=3(b_{1}-1)(b_{2}-1)=3 より、順不同で (b1,b2)=(2,4)(b_{1},b_{2})=(2,4) となり、n=4n=4 が可能である。m≧3m\geqq 3 では D=b1×⋯×bm−∑i=1mbi−2D=b_{1}\times\cdots\times b_{m}-\sum_{i=1}^{m}b_{i}-2 は各変数を増やすと増加する。したがって DD の最小値は全て 2 のときで、その値は 2m−2m−22^{m}-2m-2 である。m=3m=3 では最小値は 0 で、等号は全て 2 の場合に限るから n=5n=5 が可能である。m=4m=4 では最小値は 6 であり、以後も増加するので、それ以上は不可能である。よって n=4, 5n=4,\,5 である。

読み終えたら解答を閉じて、もう一度自分の手で解いてみましょう。

この問題で使う考え方

  • 積で割る評価
  • 因数分解
  • 最小値評価

答えと解答は AI で作成したものです。誤りに気づいたらお問い合わせから教えてください。

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