2026年度(令和8年度)の研修医マッチングは、希望順位を登録した9,789人のうち8,939人がマッチ(91.3%)しました。第1希望でマッチしたのは、マッチした人の59.0%です。
つまり、およそ10人に1人はマッチせず、マッチした人でも4割は第2希望以下です。この記事では、公表された数字から、マッチングの仕組みと準備の順番をまとめます。
この記事でわかること
- 2026年度のマッチングの結果(数字)
- 臨床研修病院と大学病院の違い
- マッチングの流れと、いつ何をするか
- 病院探しと見学の進め方
目次10項目・タップで開く
01結論:2026年度のマッチングの結果
| 項目 | 令和8年度(2026年) | 令和7年度(2025年) |
|---|---|---|
| 参加者 | 10,079人 | 9,902人 |
| 希望順位を登録した人 | 9,789人 | 9,651人 |
| マッチした人 | 8,939人 | 8,910人 |
| マッチ率 | 91.3% | 92.3% |
| 第1希望でマッチ | 5,278人(59.0%) | 5,403人(60.6%) |
| 第2希望でマッチ | 1,472人(16.5%) | 1,540人(17.3%) |
| 第3希望でマッチ | 917人(10.3%) | 872人(9.8%) |
| 第4希望以下でマッチ | 1,272人(14.2%) | 1,095人(12.3%) |
| 募集定員 | 10,550人 | 10,527人 |
| 参加病院・プログラム | 1,025病院・1,483プログラム | 1,026病院・1,470プログラム |
※医師臨床研修マッチング協議会「令和8年度 研修医マッチングの結果」(2026年10月22日)より。
参加者が希望順位表に登録したプログラムの数は、平均5.30でした。
02臨床研修病院と大学病院、どちらが人気?
| 臨床研修病院 | 大学病院 | |
|---|---|---|
| 募集定員 | 6,563人 | 3,987人 |
| マッチした人 | 5,841人 | 3,098人 |
| 空席 | 722人 | 889人 |
| 第1希望にした人 | 7,740人(79.1%) | 2,049人(20.9%) |
※同じ資料の表4(令和8年度)。
第1希望の約8割が臨床研修病院(市中病院)に集まり、大学病院は定員の約2割が空席でした。人気の市中病院ほど競争が強く、第1希望だけに絞るとマッチしないおそれが高まります。
03マッチングの流れ
- 病院を探す・説明会に行く(4〜6年生)
- 病院見学(5年生〜6年生の夏)
- マッチングへの参加登録と、病院への応募・採用試験(6年生の夏)
- 希望順位表の登録(6年生の秋)
- 結果の発表(例年10月下旬。2026年は10月22日)
※日程は年度ごとに決まります。参加登録や希望順位の登録の期限は、医師臨床研修マッチング協議会(jrmp.jp)で必ず確かめてください。
04病院探しは、説明会と見学で決まる
希望順位表に入れる病院は、平均で5つほど。そのぶん、早めにたくさんの病院を知っておくと、順位をつけやすくなります。
病院を探すなら、民間医局の「レジナビ」が便利です。初期研修の病院を地域や救急の指定で探せるほか、病院の紹介動画や見学の体験記を読めます。全国で開かれる「レジナビFair」(会場とオンライン)では、1日で多くの病院の話を聞けます。
見学の申し込み方と当日の質問は、病院見学の記事にまとめています。
05あなたはどれ?学年ごとにやること
| 学年 | やること |
|---|---|
| 4年生(CBT・OSCEの前後) | どの地域・どんな病院で研修したいかを考え始める。レジナビFairで病院の話を聞いてみる |
| 5年生(臨床実習) | 気になる病院に見学に行く。夏休み・春休みを使って複数の病院を回る |
| 6年生(春〜夏) | 応募する病院を決め、採用試験の準備(小論文・面接・筆記) |
| 6年生(秋) | 希望順位表を登録。結果は10月下旬 |
06マッチしなかったら?
マッチしなかった場合も、空席のあるプログラムへの二次募集などで研修先を探すことになります。2026年度は、全体で1,611人分の空席がありました。
専門研修(専攻医)の段階で、第一希望に入れなかったときの考え方はこちらの記事にまとめています。
07病院見学で見ておきたいこと
- 研修医の1日の流れ(何時に来て何時に帰るか)
- 当直の回数と、当直明けの扱い
- 研修医が手技をどこまで任されているか
- 指導医・上級医への相談のしやすさ
- 研修医の給料・住居(募集要項と実際)
- 2年目以降の進路(同じ病院で専門研修に残る人の割合)
見学の申し込み方と当日の質問は、病院見学の記事にまとめています。
08希望順位表のつけ方
医師臨床研修マッチング協議会は、希望順位表には研修を希望するプログラムを希望する順番どおりに入れるよう求めています。人気のあるプログラムだからといって順位を入れ替えても、マッチする確率は上がらない、としています。
研修したくないプログラムは入れないこと、そして確率を上げたいなら、研修してもよいと思うプログラムをすべて順位表に載せること、とも書いています。2026年度は、第4希望以下でマッチした人が1,272人(14.2%)いました。
09よくある質問
マッチ率が低い年はある?
2026年度は91.3%で、2025年度の92.3%より下がりました。参加者が増え、人気の病院に希望が集まると下がります。
大学病院は入りやすい?
2026年度は、大学病院の募集定員3,987人に対してマッチした人は3,098人で、889人分の空席がありました。第1希望にした人は全体の約2割です。
結果はどこで確かめる?
医師臨床研修マッチング協議会のウェブサイト(jrmp.jp)で、自分の結果を確かめられます。
まとめマッチ率は91.3%、第1希望は6割
2026年度は、希望順位を登録した人の91.3%がマッチし、第1希望でマッチしたのはその59.0%でした。人気の市中病院ほど競争が強いので、早めに説明会と見学で候補を広げ、行きたい順に並べておきましょう。
研修医になってからの給料やバイトの決まりは、専攻医のバイトはいつから?も読んでおくと、先の見通しが立ちます。