私立医学部選びは、とにかく数字が多い!
学費ランキング、偏差値、国試合格率。調べ始めると、あなたの前に数字が一気に出てきますよね。
でも、上から順に選んで大丈夫?
家計に合わない。入試科目が噛み合わない。通学が続かない。
学費の上限と受験できる日程で絞ってから、卒業率や卒後の条件を見ます。
ずばり、学費の上限を先に決めるだけで、候補はかなり減ります。
理由は、私立医学部27校の6年間の学納金が、大きく違うからです。
最安の国際医療福祉大学は1,830万円、最高の川崎医科大学は4,743万円。
その差は、2,913万円です。
真ん中は3,482万円です。
学費の上限を決めて、候補を絞る。ここまでは、この記事の表だけで進められます。
でも、絞ったあとに残る悩みがあります。
「その大学に受かるには、どの科目に時間を回せばいい?」
私立医学部は、大学ごとに科目も配点も違います。
私も受験期、志望校の配点を見ないまま全科目を同じ時間ずつ勉強して、あとから時間配分を見直したことがあります。
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私立の一般選抜は、これから冬に出願が始まります。
志望校の候補が見えてきた今が、勉強の配分を決める時期です。
相談のあとにどうするかは、自分で決められます。
個別指導・家庭教師を比べたい人は、医学部受験の個別指導・家庭教師の選び方に3社の違いをまとめています。
この記事でわかること
- 比較する順番(家計→入試方式→立地→修学状況→卒後条件)
- 学費の見方と、一覧で確かめる場所
- 「留年率」ではなく文部科学省の卒業率を見る理由
- 国試合格率の分母の違い
- 家族で作る9列の比較シートと、本命・併願・保留の仕分け方
01まず何で候補を絞ればいい?
学費は6年間の総額のほか、日程・倍率・地域枠も、次の一覧に載っています。
| 確認すること | 見る一覧 |
|---|---|
| 6年間の学費 | 学費一覧・ランキング |
| 一次試験日の重なり | 入試日程カレンダー |
| 出願の締切 | 出願締切一覧 |
| 倍率・合格最低点 | 倍率一覧 |
| 地域枠の条件 | 地域枠一覧 |
国公立も含めて絞る手順は、医学部の選び方にまとめています。
この記事では、私立同士を比べるときの「卒業率」「国試合格率」「卒後の条件」の読み方まで説明します。
最初から全部を同じ重みで点数化すると、判断を誤りますよ。
比較項目は2つに分けましょう。
| グループ | 確認項目 | 判断 |
|---|---|---|
| 足切り条件 | 学費の支払可能額、出願必要科目、入試日程、通学・転居の可否 | 1つでも満たせなければ候補から外す |
| 比較条件 | 修学支援、ストレート卒業率、教育環境、卒後の自由度 | 足切りを通った大学同士を比べる |
02学費は何を分けて見ればいい?
カタログの6年間総額だけでは、安心できないんです。
合格直後の入学金、初年度の納付額、2年次以降の納付時期まで、分けて見ておきます。
比較表には、次を入れてください。
- 入学手続時の入学金
- 初年度の授業料・施設設備費・教育充実費
- 2年次以降の年間学納金と納付期日(一括か分納か)
- 6年間の学納金合計
- 教科書代、端末(タブレット・PC)、実習着・器具、保険、同窓会費などの諸費用
- 一人暮らしの家賃・生活費、帰省費用
- 特待生・奨学金の採用枠と継続条件
- 併願校を辞退したときに返還される納付金の範囲と申出期限
成績上位10%を維持できないと通常学費に戻る、という条件があるかもしれません。
そうなると、外れたときに家計が耐えられるかが問題になるんです。
資金計画には、支援適用後の額だけでなく通常学費の満額も書いておくと安心です。
貸与型奨学金も、卒後の特定病院勤務で返還免除になる要件と、途中で離脱したときの一括返還の条件を見ておきます。
特待生や奨学金の一覧は、特待生・奨学金一覧にあります。
年度別の資金シミュレーションは、医学部6年間の学費と入学前キャッシュフローで詳しく解説しています。
手元資金の許容額は、そこで出した数字を使ってくださいね。
03入試方式は何で比べればいい?
私立医学部は、一般選抜、共通テスト利用、学校推薦型、総合型、地域枠で、科目・配点・二次の内容が大きく変わります。
倍率や「共テ利用だから楽そう」という印象ではなく、自分の得意・不得意と照らした得点で比べます。
| チェック項目 | 比べる内容 |
|---|---|
| 試験科目 | 数学・理科・英語・国語・情報・地歴公民の出題範囲 |
| 配点比率 | 得意科目で差をつけられるか、苦手を他でカバーできるか |
| 選択科目の制限 | 理科2科目が必須か、物理・生物などの組み合わせ制限 |
| 選考ステップ | 一次のボーダー、二次の面接・小論文・適性検査 |
| 日程 | 一次試験日、合格発表、二次候補日、入学手続の締切 |
| 試験会場 | 地方会場の有無、前泊や長距離移動 |
共通テスト利用方式は、必要な教科数や二次試験の有無も大学ごとに違います。
比べ方は、私立医学部共通テスト利用方式の科目・配点・二次試験の比べ方を見てください。
複数校を受けるなら、一次の日程重複だけでなく、二次の候補日と他校の入学金納付期限も大切です。
全部、1つのカレンダーに書き込むのがおすすめです。
入学手続締切・延納一覧と、私立医学部の併願スケジュール設計法が役に立ちます。
出願校ごとの傾斜配点を踏まえた学習計画は、ひとりで組むと偏りやすいんですよね。
トウコベの勉強相談は無料です。
「今日は相談だけにします」と最初に言っておけば、その場で決める必要はありません。
私立の科目と配点を伝えて、どの科目から手をつけるかを一緒に決めてもらう。それだけで、今週やることが見えてきます。
04立地は何を基準に決める?
メインキャンパスが、6年間ずっと通う場所だと思っていませんか?
実は、そうとは限りません。
多くの医学部では、1年次の教養キャンパスと、2年次以降の専門キャンパスが離れています。
高学年の臨床実習では、大学病院や協力病院に長期間通うこともあります。
寮があっても、入寮できるのが1年次だけの場合があります。
次の3つは、志望校ごとに地図で見ておくと安心です。
- 1年次の主な講義場所(教養キャンパス)
- 2年次以降の講義・基礎実習の場所(医学部キャンパス)
- 5〜6年次の臨床実習の中心になる附属病院・関連施設
オープンキャンパスの昼間に行くだけでなく、「平日の朝8時半〜9時に着く経路」を乗換案内アプリで調べておくと安心です。
朝の混雑、乗り換え回数、終電、悪天候時の迂回ルートまで見ます。
一人暮らしなら、キャンパス移転による引っ越しの回数と更新費用も考えに入れておきたいところですよね。
05留年率ではなく、何を見ればいい?
ネットでは「〇〇大学 留年率」を調べる人が多いですよね。
でも、分母や集計ルールがバラバラで、そのまま比べられないんです。
「その年度に留年が決まった人数」を出す大学も、「留年経験者の割合」を出す大学も、退学者を除く大学もあります。
同じ定義で全国を見る入口が、文部科学省の「各大学の医学部医学科の入学状況及び国家試験結果等」です。
同じ入学者群を追跡して、次を大学別に出しています。
- 最低修業年限(6年間)での6年次進級率
- 最低修業年限での卒業率(ストレート卒業率)
- 医師国家試験の新卒合格状況
令和元年度入学者を追跡した直近の結果では、私立大学全体(3,679人)のうち、6年間での卒業者は2,989人でした。
つまり、卒業率は81.2%です。
第119回医師国家試験の新卒合格率は95.0%でした。
卒業率の分母は、6年前の入学者全員です。
合格率の分母は、その回の新卒受験者です。
だから、合格率95%でも、入学した人の95%がストレートで医師になれるわけではないんです。
06国試合格率は、どの順で見ればいい?
合格率は大事な指標ですが、最初の基準には向きません。
受験者を分母にした数字だけでは、入学から受験までの状況が読めないからです。
段階ごとに、分母を分けて整理するんです。
| 修学の段階 | 見る指標 | 見る理由 |
|---|---|---|
| 1年次から6年次 | 6年次進級率 | 途中で脱落せず進めている割合 |
| 入学から卒業 | ストレート卒業率 | 一度も留年せず6年で卒業した割合 |
| 卒業から医師免許 | 新卒の国試合格率 | 受験した人のうち一発で受かった割合 |
学校別の最新結果は、厚生労働省の第120回医師国家試験の合格発表に載っています。
年度の違う卒業率と合格率を掛け算して、独自の「医師になれる確率」を出すのはやめておくのが無難です。
年度で難易度も学力層も動くんです。
医学部は1学年が100名前後なので、数人の差で数%動きます。
過去3〜5年の推移を見たうえで、説明会では進級サポートを具体的に聞いてください。
- 進級判定の基準(1科目でも落とすと留年か、救済があるか)
- 再試験・追試験の回数
- 個別面談、補講、チューター制度の有無
- 留年した場合、合格科目の免除と、その年の学費
- 公表している卒業率の集計年度と分母
「留年しやすいですか?」とは聞かず、制度の具体例を尋ねるのがコツです。
そうすれば、大学が進級にどこまで伴走してくれるかがわかります。
07卒後の条件は、先に何を見る?
「有名研修病院へのマッチング実績」は魅力的ですが、それだけで希望の診療科や病院に進めるとは言えません。
初期研修は全国統一のマッチングで個別に選考され、専門医研修も定員枠や希望で左右されます。
先に見るべきなのは、将来の選択肢を縛る義務があるかどうかです。
地域枠や自治体の修学資金を使うなら、募集要項で次を見ておきましょう。
- 指定された勤務地域
- 勤務先の医療機関の種類と、診療科の制限
- 義務の年数と、勤務を始める時期
- 大学院・留学・初期研修・専門医取得の期間が義務年数に入るか
- 条件を満たせなくなったときの返還額(利率、一括返還の要否)
文部科学省の令和7年度大学医学部における地域枠等の導入状況では、私立大学にも複数の地域枠があります。
「学費が軽くなるから」だけで選ばないのが大切です。
本人と保護者が同じ募集要項を読んで、勤務条件まで話し合っておきたいですよね。
08医学部専門の個別指導は、高すぎない?
私立医学部は、学費だけで数千万円です。
そこに塾代まで足すと考えると、高く感じて当然です。
高く見える理由は、だいたい3つに分けられます。
毎月の授業料。授業の長さと回数。通う期間。
対処は、申し込む前に「合計でいくらか」を聞くことです。
指導塾アシリは、プロ講師が1対1で教える医学部・難関大専門の塾で、1コマは120分です。
公式サイトのフォームから、無料で相談できます。
独学で参考書を買い足し続ける時間とお金や、浪人を1年重ねたときの学費と比べてみてください。
何を直せばいいか分からないまま過ごす時間のほうが、あとで高くつくことがあります。
私も受験期、塾で答案を見てもらうと、自分のどこで点を落としているかが外から見えました。
ひとりでは気づけない弱点を、早めに知れるのが個別指導の強みです。
向いているのは、偏差値が50〜60台で伸び悩んでいる人です。
向かないのは、入塾時に偏差値65以上の人。アシリは受け付けていません。
その場合は、志望校の過去問を解いて、弱点を自分で洗い出しましょう。
まずは無料相談で、自分の場合の金額だけ聞いてみてください。
09避けたい選び方は?
次のような選び方は、あとで困りやすくなります。
- 偏差値や知名度だけで残すと、学費や通学が6年間続くかを見ていないことになります。
- 国試合格率だけで決めると、受験者が分母なので、卒業率と並べないと実態が見えません。
- 学費の支援額だけで地域枠を選ぶと、卒後の勤務条件が本人の希望と合わないことがあります。
- ネットの留年率を比べても、定義が違い、同じ土俵では比べられません。
10家族で作る9列の比較シート!
大学ごとにメモを散らさず、同じ列で横に並べます。
スプレッドシートかノートに、次の9列を作るところから始めます。
- 大学名・入試方式
- 学費総額・初年度納付額
- 必要科目・配点比率
- 一次/二次の試験日・納付期限
- 6年間の生活・通学拠点
- 最低修業年限の卒業率
- 新卒の国試合格率
- 卒後の義務・拘束条件
- データの出典年度・確認日
数字や日程には、必ず「どの年度の資料か」「確認した日」「募集要項PDFのURLや該当ページ」を添えます。
スクリーンショットだけだと、年度の取り違えや更新の見落としが起きやすいんです。
シートが埋まったら、総合点は付けず、次の順で仕分けます。
- 足切りでは、家計の上限超え、履修科目の不一致、日程の重複で受けられない学校を外す
- 修学環境では、卒業率と進級サポートを見る
- 生活動線では、通学時間・キャンパス移動・実習先が続くか見る
- キャリア条件では、地域枠・奨学金なら、卒後の制約を本人が受け入れられるか判断する
- 最後に、残りを「本命」「併願」「保留」に分ける
「保留」は不合格ではありません。
次年度の募集要項が未公開、学費改定の予告がある、地域枠の条件待ち、といった学校です。
「〇月〇日に再確認する」と期日を書いておくとラクですよ。
まとめまず3校で9列の比較表を作ろう!
私立医学部選びは、同じ分母・同じ年度で比べるのが鉄則です。
順番は、学費、入試方式、立地、進級・卒業、国試、卒後条件です。
次の行動は1つ! 気になる3校を選んで、9列の比較表を作ってみてください。
調べてもわからなかった空欄が、説明会やオープンキャンパスで聞くべき質問になります。
そして、受験科目の優先順位に迷うなら、無料の勉強相談で決めてしまいましょう。
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合わなければ、そこでやめれば大丈夫です。
科目の穴を、プロ講師に1対1で直してもらいたい人は、医学部専門の個別指導も選べます。